父の一周忌が近くなり

 

気持ちが不安定になりがちです。

 

父の事は忘れたくないけれど

 

今はまだ詳しく思い出すのが辛いというジレンマ。

 

スケジュール帳も昨年のものは見ないようにしています。

 

 

4月16日

 

今にして思うと

 

父と実家で過ごした最後の夜でした。

 

17日から緩和ケア病棟に入院が決まったいたのですが

 

きっとすぐに家に戻ってくるだろうと思っていて

 

帰宅後の介護の体制を整えることばかり考えていました。

 

 

16日の夕方、

 

食事準備と服薬管理のヘルパーさんから

 

体調が悪そうで熱があるという連絡がありました。

 

普段 ほぼ熱を出すことがなかったので

 

心配になり 念の為に泊りに行くことに。

 

いつものように

 

「おとーさん、inko-chan、きたよ!」

 

と声を掛けてもベッドで寝たままで反応が薄く

 

調子が悪そうでした。

 

食事も殆ど摂取できなかったようで

 

解熱剤を飲ませて様子をみていたのですが

 

熱が下がらず 辛そうだったので

 

かかりつけ医に来てもらうことにしました。

 

夜の8時過ぎだったので

 

いつもの先生はいらっしゃらず

 

初めての先生でした。

 

時期的にもとりあえずはコロナの抗原検査、

 

結果は陰性。

 

解熱剤も服用しているので

 

特にできることもなく

 

翌日入院なのでそのまま様子見となりました。

 

何もできないけれど

 

心配で眠ることもできず

 

夜の間 何度も様子を見に行って

 

起きているようなら声を掛けたりしているうちに

 

朝になりました。

 

やはり食欲もなく

 

動く気力もない父。

 

旦那ちゃんが手伝いに来てくれて

 

ヘルパーさんも来てくれて身支度を整え

 

介護タクシーのお迎えで

 

ばたばたとストレッチャーで実家を後にしました。

 

あれが父が家を出る最後になると知っていたならば

 

もっとやってあげられることがあったのではないかと後悔しています。

 

 

奇しくも4月17日は母の命日。

 

その日にもう生きて戻ることのない家を後にした父でした。