忘れたくない父との思い出です。

 

思い出した事を書いているので

 

時系列などはめちゃくちゃです。

 

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4、5年前の事だったと思います。

 

父の会社の方で

 

私もよく知っているSさんが亡くなられました。

 

父からその話を聞いて大変驚き

 

詳しく葬儀の日程などを聞こうとすると

 

ぽつりと「心配なんだ」と・・・。

 

最初、何のことを言っているのかわかりませんでした。

 

ぽかんとしていると

 

「お前が心配なんだよ」と私の顔を見ないで呟くように父。

 

 

父には自分のうつ病の事は話したことはありません。

 

知っているのは旦那ちゃんと

 

亡くなっていた父の一番下の妹で

 

私の姉のような存在だった叔母だけです。

 

父は叔母から私の病気について聞いていたのかもしれません。

 

Sさんの葬儀という悲しい場所に行くことで

 

私の病気に影響を及ぼすかもしれないのが

 

父には不安だったのだと思います。

 

 

普段 父は口数が少なく

 

お互いのことについて面と向かって話すことは

 

ほぼありませんでした。

 

その父が絞り出すように言った私を心配する言葉。

 

私は人に自分の弱みを見せるのが嫌いで

 

いつも元気で明るいinko-chanで通していました。

 

そんな中で誰にも話せない、話したくない状態を心配されてしまい

 

有難い、申し訳ないと思うよりも

 

自分の病気を恥ずかしく思い情けなかったです。

 

「大丈夫だよー」

 

とわざと明るく言ってみせたのですが

 

父の表情は暗いままでした。

 

 

兄を亡くしてから

 

親に悲しい思いだけはさせてはいけないと思ってきたのに

 

こんなことで心配をかけていただなんて。

 

ごめんね、お父さん。