どの道、過去に戻る事は出来ない。
- 繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)/マット リドレー Matt Ridley
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今読み始めたんだけど、ちょっと興奮してきた。
この本、ビンビン来る。
冒頭のページで、石器であるハンドアックスと
コンピュータの操作機器であるマウスの写真が並置されている。
人の手に収まる品の「進化」が50万年でここまで到達した事のサンプル。
石器の方は、登場以来何十万年も製法なり素材なり変わり映えしなかった。
一方その頃、マウスは1961年の発明品だそうだけど
座標検知の仕組みが機械的な物から光学的な物へ置き換わったり
ボタンの数が増えるとかホイールが付くとかケーブルが要らなくなったりとか
世に普及し始めた時からガンガン特性を進化させている。
つーか、マウスも別の入力デバイスに置き換えられうるのを当然視されてる。
じゃあ、ハンドアックスの時には存在しなくて
マウスの時には存在しているのは何よ?と。
裏表紙にある通りで、「分業」と「交換」。
この世の商売の基本つうか根本だよね。