ヒトにメール送信するのだって難しいのに

メールで真意を伝えようとしても思った通りになると限らない。
皮肉交じりの表現ならなおさら。

皮肉を言ってもうまく伝わらないソーシャルメディア （ウォール・ストリート・ジャーナル） - Yahoo!ニュース

メールだったりSNSだったりは非同期コミュニケーション手段であり
身振り手振りや息遣いなど「記号化されない」表現を通信ラインに
載せる事が出来ない。
だから、同じ場所に居なければ、同じタイミングでもやりとりしない
コミュニケーション手段は、「思った通り」を伝えるのに一定の難がある。
「ビデオチャットもあるじゃん？」とも思うが、「相手を観るカメラ」を
現状では「こちら」が自由に操る事が出来ない。
自分の頭蓋骨に嵌っている生体レンズだったら、操作に関して
何の意識も働かせる事なく視界の何処にでも注視していいんだけど。

で、その「表現の帯域の縛りがキツイ」伝達形式についてGoogle先生を
始めとする「ビッグデータ」を扱うコンピュータがいじくるワケだが。
コンピュータは「記述された通りの事」なら間違いなく処理できるけど
「記述の背後にある意図」を推測する事は不可能。
そもそもコンピュータは「意図」を持たないしね。
すると何が起こるかというと、自動処理によって統計的に集められた
「言葉」の背後の真意を間違う。
コンピュータに「食わせる」言葉に前工程として人力で「これは皮肉」
とかフラグを立ててやるのは、それって自動化じゃないね。
泥臭くてイケてないなぁ、と思う。

だけど、「イケてる」コンピュータの登場は人に出来る職を奪うよなぁ・・・。