現代の殺虫剤・消毒薬を多用する農業では、こんな言葉がある。
リサージェンス - 『現代農業』用語集
害虫や病原菌を畑から根絶すれば優良な作物が育つはず、と
一生懸命「無菌環境」になるように励むと、逆に畑が荒廃してしまう。
畑だって立派に数々の生き物の勢力が己の生活環境を確保しようと
「多対多」の生き残り戦略を競う、入り組んだ生態系を構成しているのだ。
そこに「ナイーブな」介入をして、勢力バランスを人為的に崩すと
どんな事が起こるか。
アブラムシを殺してしまえば良いと、一生懸命殺虫剤を散布すると
アブラムシも死ぬが、テントウムシも死んでしまう。
アブラムシはとにかく多産だから、その中から薬剤耐性を持つ
一群が現れ、天敵のテントウムシの死に絶えた環境で
その天下を謳歌する。
強い淘汰力のある「厳しい」環境は、その淘汰力から
「免税されている」勢力にとっての楽園になる。
リサージェンス - 『現代農業』用語集
害虫や病原菌を畑から根絶すれば優良な作物が育つはず、と
一生懸命「無菌環境」になるように励むと、逆に畑が荒廃してしまう。
畑だって立派に数々の生き物の勢力が己の生活環境を確保しようと
「多対多」の生き残り戦略を競う、入り組んだ生態系を構成しているのだ。
そこに「ナイーブな」介入をして、勢力バランスを人為的に崩すと
どんな事が起こるか。
アブラムシを殺してしまえば良いと、一生懸命殺虫剤を散布すると
アブラムシも死ぬが、テントウムシも死んでしまう。
アブラムシはとにかく多産だから、その中から薬剤耐性を持つ
一群が現れ、天敵のテントウムシの死に絶えた環境で
その天下を謳歌する。
強い淘汰力のある「厳しい」環境は、その淘汰力から
「免税されている」勢力にとっての楽園になる。