GREEがRMT専門事業者に出品停止とデータ削除を要請した訳ですが。
これは出来るだけやりたくなかった。
何故か。
レアカードとRMT業者の関係は、ブランド品と質屋の関係と同じだからだ。
大金を投じて手に入れた物が、その瞬間に金銭的な価値が
消滅するとしたら、そんな物に大事なお金は使えない。
だけど、それを引き取ってくれる第三者が存在するならば?
そして、その取引の相場が存在するならば?
レアカードに大金を投じる事への一定の安心感が醸成される。
というか、取引相場が存在する事が、レアカードの「レア性」を高める。
だから、オンラインゲームの運営者はRMT業者とは共存共栄の関係になる。
大体、ゲーム運営者自身がRMTの窓口になるのは非常に危険だ。
何故なら、レアカードの入手が偶然性に左右されるとすると
「有料クジ」の概念の内の行為となり、それが換金されるならば
モロに賭博の開帳と見做されてしまう可能性が出てしまうからだ。

それにしても、パッケージメディアゲームの版元と中古ゲーム屋の
対立関係に類する構造は、オンラインゲームの運営者とRMT業者の
間には存在しないというのは大変「興味深い」。
パッケージゲームの版元は、ゲームソフトを可能な限り
「流動性が低い」物にしたくて堪らない。
その一方、オンラインゲームの運営者はレアアイテムを可能な限り
「流動性が高い」物であるようにしたがる。
「流動性が高い」って言えば要するに有価証券の類であって。
それを明示的にしてしまうと警察が黙ってないから
出来るだけうやむやにしたかったんだけど、もう無理だ。

ざまあみろ。