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道に一度「わだち」が出来ると、それから外れた走りは快適でない。
一度付いた「わだち」が深くなるのは簡単だが、新たな「わだち」が
引き直されるのは稀な事。
何事でもそんな傾向はあるんだけど、外国語の発音の
聞き取りでも同じメカニズムが。

人と人とが会話するのに、声が小さいとか発音が不明瞭だとか
周囲の騒音とか、相手の言う事を精密に聞き取るのは困難な時も。
だから人は相手の言ってる事を推定するんだけど、その時に
はまる「わだち」というか物差しが、母国語。
これは殆ど自動的に動作してしまうので、故に外国語の聞き取りで
母国語の「わだち」にはまって空耳状態になる。
じゃあその「わだち」から抜け出すには外国語用の「わだち」を
引き直せ、という事に。

どうやって?
一番良いのは、正しい発声方法を体系的に訓練する事、らしい。
俺も発音記号と口腔の断面図とか舌の動きの図説とか見て
ある程度は訓練したよ。
訓練で大事なのはフィードバックって事で、自分の出した音を
自分の耳で聴くんだから、そこにフィードバックの回路は出来てる。