以前のエントリー 俺の手持ちの時間は有限だ の発展みたいな。

クリス・アンダーソンの本、『フリー』の第一章冒頭に出てきた話。
デザートで一般的なゼリー、その原料であるゼラチンについて。
ゼラチンは家畜の食肉処理場から出る副産物だが、良い利用法が
中々思い付かなかった。
大体、肉との繋がりを切ろうと発想するのが難しい。
それでも今日、果汁たっぷりのゼリーは大人気のおやつの一つだ。
本の中で触れていたのは、今まで一家の主婦が見た事もない商品を
どう売り込むか、だったけど、どう風味付けするか、は著者には
関心事ではなかったようだ。
しかし俺には、元々が肉に由来する食材に甘酸っぱい果物の風味を
纏わせるに至る発想の飛躍だって面白い、と思った。
ゼラチンで一儲けしてやろうと思った人間に「コレはいける!」と
思わせたのは、その食味の面白さ故だろうしね。
これは美味いぞ、と思ったから商売の成功の光を見たはずだ。