道の達人を目指すか、或いは

コンピュータが今の姿になるのに多大な示唆を与えた人、アラン・ケイ。
その名言にこんなのがある。
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ。」
うーん、バッチリだ。

日本人が食事をするのに、伝統的に箸の使い方を極める方針で
食べ物を口へ運ぶ食器の種類が増殖する事は無かった。
その一方、ヨーロッパ圏では、ナイフやフォークやスプーンなど
食べ物の扱い方で種類が分かれ、さらに前菜や主菜やデザート等
食べ物の意味的な違いでも種類が分かれてくるなど
むやみやたらと増える傾向が。

なにやらこれらの差異は、与えられた「枠」の中で遣り繰りする
行動原理と、状況の違いには対応の「枠」を変える行動原理、の
違いがモノとして表現された様に自分には見える。

日本には、芸事に「○○道」というのが色々あるけれど
それは「人」で分派する傾向が強く、「モノ」で分派する傾向は弱い。
「モノ」を発明して、世間の枠組みを変えよう、という意図が弱いのかな。

以前のエントリー、電波が俺に命令するんだ！の発展。