『マリに対する渡航情報(危険情報)の発出』
●北部3州(トゥンブクトゥ州、キダル州、ガオ州)全域及びモーリタニアとの国境地域
:「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(継続)
●モプチ州、セグー州、クリコロ州の北緯15度以北の地域
:「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(継続)
●上記以南の地域
:「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(引き上げ)
1.概況
3月21日、プレア・マリ国防・元軍人大臣及び国軍幹部が,首都バマコから15キロのカティ市にある国軍キャンプを訪れ,同国北部におけるトゥアレグ部族集団との戦いの現状説明をしたのに対し、この説明ぶりに不満を持った兵士たちが,戦いに必要な武器を要求して武器庫を破壊し、首都バマコの国営テレビ及び大統領宮殿を占拠し、サノゴ大尉が民主主義再建・国家復興のための国家委員会(CNRDRE)の結成を宣言しました。
3月29日、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の首脳5名による代表団がサノゴ大尉との会合のためマリを訪れようとしましたが、親CNRDRE派の民衆が空港に集まり、バマコに入ることができませんでした。同日、ECOWASは72時間以内に憲法秩序の回復が果たされない場合に制裁を発動する旨発表しましたが、4月1日、サノゴ大尉は、ECOWASが調停役に指名したブルキナファソのバソレ外相との協議後に憲法と全ての制度を早急に回復することを約束する旨発表しました。
しかしながら、4月2日、CNRDREの対応が見られないことから、ECOWAS首脳会合において、外交、貿易、財政における即時の対マリ制裁発動と、北部情勢への対応のためのECOWAS部隊のマリへの派遣を決定しました。
また、バマコでの混乱に乗じて、トゥアレグ族の武装集団「アザワド地方解放国民運動(MNLA)」がマリ北部を襲撃し、4月1日までにガオ市、キダル市、トゥンブクトゥ市を制圧したと報じられています。
ECOWASの制裁の影響により、短期間のうちにマリ国内の燃料、生活物資等が枯渇し、暴動や略奪が発生し、治安が急速に悪化する可能性があります。また,ECOWAS部隊が派遣される場合には、マリ国内で武力を伴う衝突が発生する可能性も否定できない状況です。
※本情報は2012年05月24日現在有効です。