『パプアニューギニアに対する渡航情報(危険情報)の発出』
●ブーゲンビル島アラワ市以南(アラワ市街地及びキエタ市を除く)
:「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●上記を除く全地域:「十分注意してください。」(継続)
☆ 詳細については、下記の内容をよくお読みください。
1.概況
(1)パプアニューギニアでは2012年4月現在、総選挙を控え政治的に不安定な状況が継続しています。
(2)2012年6月に総選挙が予定されており、その前後は国内各地で治安が悪化する恐れがあります。2012年4月、総選挙の延期を国会が決定したことに反発した学生や市民がデモ等を起こしました。最終的に首相が総選挙を予定どおり実施する旨発表しましたが、今後も総選挙の日程をめぐって混乱が起きる可能性も排除されず、これに伴う治安情勢には十分な注意が必要です。
(3)パプアニューギニアの首都ポートモレスビーでは、主要国政府も渡航情報に掲載しているとおり、犯罪が多発しています。被害発生場所も外国公館、市内各区域、外国人も利用する諸施設(空港、ホテル、スーパー等)や外国人住居を含む家屋と広範囲に及んでいます。特にここ数年、貧富の格差拡大、都市部への急激な人口流入等により治安は一層悪化の兆しがあるとともに、携帯電話やインターネットの普及などにより、犯罪が巧妙化する兆しがあります。
(4)また、在留邦人、邦人旅行者が被害者となる事務所、住居侵入未遂等の犯罪は散発しているため、在留邦人、邦人旅行者その他関係者については、このような状況を踏まえて十分注意するとともに、旅行等の際は個別に警備員を雇い上げる等の安全対策を講じることをお勧めします。
(5)2005年6月、長期間の紛争を経てブーゲンビル島に自治州政府が発足しましたが、特に同島アラワ市以南においては、同自治州政府の実効支配が及んでいません。
(6)パプアニューギニアの一部は環太平洋火山帯に位置し、時折比較的強い地震や火山活動が観測されます。特にニューブリテン島には複数の活火山が存在し、噴煙を上げていたり地震が頻発しています。
(7)2009年5月、首都ポートモレスビー市で、アジア系労働者の流入抑止を訴えるデモ行進に便乗したアジア系商店に対する略奪行為が発生しました。その後、同様の事件が全国に飛び火し、各地のアジア系商店等が略奪の被害に遭いました。ポートモレスビーでは数か月に1回程度、デモ行進等が計画されていますが、デモ行進には純粋に政府の施策に対する不満を持つ者のみならず、数多くの日和見主義者が多く含まれ、犯罪の機会を伺っています。この事件以降、デモ行進は警察の許可・監視の下で行われるようになり、大きな混乱を伴うケースは少なくなりましたが、野次馬、群衆が暴徒化するという実態は変わっていないため、今後も注意が必要です。
(8)また、刑務所の予算・人員不足により、各地で脱獄事件が相次ぎ、2009年には440人の凶悪犯が脱獄し、そのほとんどが再逮捕されていません。2012年3月には刑務所内の囚人が携帯電話を使用し、地元のラジオ局に対して脱獄を示唆する事件が発生しました。
(9)2010年より、首都ポートモレスビー及びセントラル州を中心としてコレラ等の下痢を伴う感染症が流行しています。また、結核等の感染症は珍しくありません。AIDSについては、各国がその予防対策を支援しています。
※本情報は2012年05月24日現在有効です。