1人で考え続けて、誰にも話したことなくて、ずっと悩んで…。

もう忘れたつもりだった。


でも、違った。


薄れていったと思ってたのに

ただ上に他のものが覆いかぶさって、見えなくなってただけだった。

心の底にしっかり残ってる。


だから待ってるんだよね。私はいつまでも。

私は待つことしかできなかった。


あの日も言葉が出てこなくて何も言うことができなかった。

笑顔になることしかできなかった。


言葉にしなきゃ何も伝わらないのに。


伝えたい。

このままじゃきっと後悔する。


でもどうしたらいいのか分からないの。


あの時には感じなかった、辛さを知った。

1人で背負い込んで、それを見せずに、厳しく戒めてくれて…

ちゃんと考えてくれてたんだって今更気付いた馬鹿な私。

ずっと見捨てられた、諦められたと思ってた。ごめんなさい…。

あの時は聴くのが怖かった。答えを聴くのが怖かった。

私には頑張ることしかできないと思ったけど自分を変えることはできなかった。

どうしてもスランプから抜け出せなくて、逃げた。

あの時の気持ちに気付きもせずに、応えることもできなかった。

数年経って色んな点が1本の線に結びついた。

私のせいで苦労させてしまったかもしれない。

丸くなった姿を見て辛い思いをさせてしまったと思った。

いっぱい色んなこと教わったのに。今の自分があるのはあなたのおかげ。

なのに私は応えることも話をすることも聴くことさえできなかった。

そう思うと、どうしてたった一言が言えなかったんだろうって後悔した…

ありがとうの一言。

いつか伝えようと思っていた言葉。

もっと伝えたいことはあったけど、その言葉だけいえなかった。


気が付いたら1人誰もいないバスの中で泣いていた。