神話の章(1)神話の章(1)世の始まりに、神がいた。神には、創造と破壊という二つの力があった。作り上げ、破壊して、また作り上げる。その循環の中で、神は空を創り、大地を創り、そして生き物を創った。最後に創ったのは、人間だった。人間は、神に一番近い形をしていたが、鋭い爪も、素早い足も、丈夫な肌も持ち合わせていなかった。そのため、人間は他の生き物に居場所を奪われ、みるみる弱まっていった。ついにその数がわずか12人しか残らなくなり、それをかわいそうに思った神は、自分の力を人間に与えてしまった。