テープ起こし業者を選ぶポイントとコツ | 英語テープ起こしクリプトンのブログ

テープ起こし業者を選ぶポイントとコツ

テープ起こしが必要となる職業は、出版・映像制作といったメディア関連業界のエディター・ライターや大学やシンクタンクの研究者、あるいは映像やインタビュー音声を翻訳する翻訳者まで様々です。自分で録音取材したテープを自分でテープ起こししてしまう、という方もたくさんいると思いますが、業者を使うとしたらどのようなポイントで自分に合った会社を選ぶべきなのでしょうか?

【テープ起こし業者を選ぶポイント】

(1)テープ起こしの専門会社かどうか

インターネット上ではあらゆる形態・あらゆる業種に特化した多くのテープ起こし業者を探すことができます。または別のサービス(データエントリー、翻訳、印刷など)で利用したことのある業者がテープ起こしも引き受けてくれる場合があります。英語テープ起こしに限って言うなら、翻訳専門会社がテープ起こしも引き受けてくれるケース、国際会議の運営代行会社が引き受けてくれるケースなどがあります。このように「英語テープ起こしの専門」ではない(=専門業者に外注している)業者に依頼する場合、デメリットとなるのは価格がやや高めに設定されている点、納期もやや長めになっている点、そして細かな融通が利きにくい点でしょう。もちろん、既に付き合いがあり仕事を頼みやすい関係ができている、他の付随するサービスもまとめて依頼できるといったメリットもあります。テープ起こしの専門業者か、取り扱いサービスの一つとして扱っている業者なのか、どちらの利点を重視するかによって業者を選ぶのがいいでしょう。

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(2)業者の規模の大小

テープ起こしの専門業者を選ぶ場合、業者規模も重要なポイントです。法人として登録されておりオフィスがきちんと構えられている会社の場合と、ホームページでのみサービスを受け付けているようなフリーランサー個人が事業主である場合とがあります。個人経営のような小さな業者に依頼する場合、窓口となった人自身がテープ起こしを作業する本人である(または知人の同業サークルの作業者)ことが多く、細かなニーズをしっかり把握し、原稿フォーマットを要望に近い形にカスタマイズしてもらうことも可能でしょう。ただし、10時間以上のような大規模なテープ起こしを依頼する場合は作業日数が非常に長くなる可能性があります。

一方、大規模(といっても、数十名程度が一般的だとは思いますが)なテープ起こし会社の場合、価格はやや高いかもしれませんが、大量作業を短期間でこなす作業収容力があったり、ニッチな専門分野のテープ起こしができる作業者が在籍していたりと、大きいからこその広範な対応力が強みとなります。また万が一原稿に不満があった場合も、しっかりした会社であればきちんと応対してくれる安心感があるでしょう。この場合もやはり、ケースバイケースで業者の規模も考慮して外注先を選ぶ必要があります。

(3)料金・納期・品質のバランス

最も分かりやすく、業者選びとなるポイントはここでしょう。安く・早く・品質が確かなものがいいのは当然ですが、万能な業者というのは存在しません。腕のいいテープ起こし作業者というのは高く請求するものです。複数業者から相見積りを取る際にチェックするべき点は、「その価格は本当に品質に見合った価格かどうか」です。例えば、テープ起こしを依頼した業者が実は別の中間業者に外注しており、さらにその業者がまた別の中間業者に外注している…という具合で、いつの間にか正味コストの何倍ものマージンを上乗せされているといったケースも少なくありません。この場合、納期も必要以上に長くなるでしょう。業者をチェックする際は、外注していないかどうか、作業しているのはテープ起こし専業のプロなのか、といった点を見抜く必要があります。本当に品質に見合った対価が提示されているかどうかを調べるためにも、可能であればトライアル依頼をしてみるのがいいでしょう。

(4)アフターケアが充実しているかどうか

最後のポイントは、意外と見落とされやすいが重要な点です。クレームとなった場合に誠実に対応してくれるかどうか、こちら側が指摘した間違いを公正に判断し、それ相応の対応(割引や無料再作業など)をしてくれるのかどうかを、できれば事前に確認するのがいいでしょう。また、対応は後回しにされず即返事してくれるかどうかも、問い合わせ段階でつかんだ印象を手がかりに業者を選ぶべきです。


以上、テープ起こしの一業者の視点から重要と思われるポイントを挙げました。コスト、品質、信頼感など、人それぞれに優先順位は異なるものです。自分のニーズに合った業者を見つけるための手がかりとなれば幸いです。