実は大事な録音時のマイク選び
クリプトンには、様々なシチュエーションにて録音された音源が寄せられてきます。英語による各種会議、グループインタビュー、セミナー、スピーチ・講演会、講義など。この他にも多種多様な場面で録音された音源がありますが、共通して言えることがあります。
それはICレコーダーなどを使用して個人レベルで録音した音源であるという点です。
もちろん、録音のためだけに大掛かりな録音装置や、高価な機器を日常の場で使用することは稀であり、最近のICレコーダーの録音性能も非常に上がっているとも思います。
ただし、性能が上がっていたとしても、どうしても録音環境やスピーカー(話し手)と録音機器の距離などの問題によって、録音品質の良し悪しが変わってきます。
クリプトンでは、テープ起こしの素材となる録音メディアの質の良し悪しを、グレード別にABCの3段階に分類しています。それぞれのグレードごとにテープ起こしの品質基準を定めています(詳細はこちら)。
▼クリプトンのオーディオグレート基準
A. 最もクリアな音質。誰が聞いてもはっきりと聞き取れるレベル。
B. ところどころ聞き取れない(もしくは聞き取れない)、ノイズが混じっていたりする。
C. ノイズが大きく、またスピーカーの声が小さくほぼ聞き取れないなど。
このうち、実際にお客様から寄せられる録音メディアの約6~7割がグレードBに該当します。
テレビ番組の撮影のように、スタジオやスピーカーと録音機器が適度な距離になっているかどうかを測るための録音前のテスト、ここまできっちりやればAレベルになります。
しかし、一般的なユーザーに上記レベルを求めるのは時間の制約面や機材の性能面を見ても、かなり難しいことと思います。

そこで、今回クリプトンは録音機器の中でも非常に大事なマイクに焦点を当ててみました。
まずはマイクのことを知らないといけません。以下、クリプトンのお客様がよく使用されている
ICレコーダー内蔵マイクの製品仕様によく出てくる頻出用語について簡単にまとめてみました。
▼マイクの特徴 (正式名称:マイクロフォン)
・音を拾う範囲による違い
指向性:ある一定の範囲にある部分からの音だけを拾う。
無指向性:マイクロフォンを中心に一定の空間の音を拾う。
・ダイナミックレンジとは
単位はdBで表され、音の大小の幅をどの程度まで拾うことができるかの基準を示す。
一般的なICレコーダーだと、-40dB ~ -50dBくらいの範囲、数値が小さいほど感度が高いといえます。
・録音周波数特性
大抵のレコーダーは、40Hz ~ 20kHzが多い。各機器のモードや録音形式によって幅が変わる。
・リニアPCM
非圧縮状態で、アナログの音声をデジタル音声へ変換したデータを指します。
その他にも色々な用語が出てきます。意外とマイクは奥が深いようです。

次に、どうすればクリアで高音質な音声を録音することができるか、についてまとめてみたいと思います。
■ポイント① ~録音環境のチェック~
会議室や小中規模のプレゼンテーションをするような部屋では、ある程度遮音性が保たれてるため、録音環境には適してるといえます。
反対に、屋外や大きな会場などの場合、スピーカーとレコーダーなどが遠くなるため、指向性と感度の高いガンマイクなどを使用しないと録音は難しいでしょう。
また、ノイズが入る可能性も多いにあります。
■ポイント② ~スピーカー(話し手)とマイクの接点距離~
マイクの種類、性能によって精度の高い音声を拾うのに、最も気を付けなればならないのがスピーカー(話し手)とマイクの距離です。適度な音量で、こもらない音を拾う適切な距離感を掴んでください。ICレコーダーの内臓マイクの位置、向き、距離などを考慮して録ることが大事です。
■ポイント③ ~外部マイクを使う~
録音機器(ICレコーダーなど)について内臓マイクではなく、外付け用の外部マイクを場面によっては使うのも高音質で録音するための秘訣です。
ミーティングやグループインタビューなど、複数人の声を拾いたい場合は、テーブルトップに置ける平型のステレオマイクがお勧めです。
対照的に講演やスピーチなどの対象者が一人の場合、単一指向性マイクなどをスピーカーに付けてもらうなどして、ダイレクトに声を拾うことをお勧めします。
最後に。
昨今、録音だけではなく、講演やセミナーなどを映像として記録(録画)することが多くなってきていると個人的に感じています。
ビデオカメラなどの内臓マイクでは、多くの場合、あまりクリアに対象スピーカーの音を拾うことは難しいと思います。映像だけ綺麗に録れても音声だけがイマイチというのは、せっかく映像記録として残しても価値が半減してしまいます。市販のデジタルビデオカメラのオプション品でも、外付けマイクがどんどん充実してきており、是非とも使用した場合と使用しない場合の差を実感して欲しいです。

それはICレコーダーなどを使用して個人レベルで録音した音源であるという点です。
もちろん、録音のためだけに大掛かりな録音装置や、高価な機器を日常の場で使用することは稀であり、最近のICレコーダーの録音性能も非常に上がっているとも思います。
ただし、性能が上がっていたとしても、どうしても録音環境やスピーカー(話し手)と録音機器の距離などの問題によって、録音品質の良し悪しが変わってきます。
クリプトンでは、テープ起こしの素材となる録音メディアの質の良し悪しを、グレード別にABCの3段階に分類しています。それぞれのグレードごとにテープ起こしの品質基準を定めています(詳細はこちら)。
▼クリプトンのオーディオグレート基準
A. 最もクリアな音質。誰が聞いてもはっきりと聞き取れるレベル。
B. ところどころ聞き取れない(もしくは聞き取れない)、ノイズが混じっていたりする。
C. ノイズが大きく、またスピーカーの声が小さくほぼ聞き取れないなど。
このうち、実際にお客様から寄せられる録音メディアの約6~7割がグレードBに該当します。
テレビ番組の撮影のように、スタジオやスピーカーと録音機器が適度な距離になっているかどうかを測るための録音前のテスト、ここまできっちりやればAレベルになります。
しかし、一般的なユーザーに上記レベルを求めるのは時間の制約面や機材の性能面を見ても、かなり難しいことと思います。

そこで、今回クリプトンは録音機器の中でも非常に大事なマイクに焦点を当ててみました。
まずはマイクのことを知らないといけません。以下、クリプトンのお客様がよく使用されている
ICレコーダー内蔵マイクの製品仕様によく出てくる頻出用語について簡単にまとめてみました。
▼マイクの特徴 (正式名称:マイクロフォン)
・音を拾う範囲による違い
指向性:ある一定の範囲にある部分からの音だけを拾う。
無指向性:マイクロフォンを中心に一定の空間の音を拾う。
・ダイナミックレンジとは
単位はdBで表され、音の大小の幅をどの程度まで拾うことができるかの基準を示す。
一般的なICレコーダーだと、-40dB ~ -50dBくらいの範囲、数値が小さいほど感度が高いといえます。
・録音周波数特性
大抵のレコーダーは、40Hz ~ 20kHzが多い。各機器のモードや録音形式によって幅が変わる。
・リニアPCM
非圧縮状態で、アナログの音声をデジタル音声へ変換したデータを指します。
その他にも色々な用語が出てきます。意外とマイクは奥が深いようです。

次に、どうすればクリアで高音質な音声を録音することができるか、についてまとめてみたいと思います。
■ポイント① ~録音環境のチェック~
会議室や小中規模のプレゼンテーションをするような部屋では、ある程度遮音性が保たれてるため、録音環境には適してるといえます。
反対に、屋外や大きな会場などの場合、スピーカーとレコーダーなどが遠くなるため、指向性と感度の高いガンマイクなどを使用しないと録音は難しいでしょう。
また、ノイズが入る可能性も多いにあります。
■ポイント② ~スピーカー(話し手)とマイクの接点距離~
マイクの種類、性能によって精度の高い音声を拾うのに、最も気を付けなればならないのがスピーカー(話し手)とマイクの距離です。適度な音量で、こもらない音を拾う適切な距離感を掴んでください。ICレコーダーの内臓マイクの位置、向き、距離などを考慮して録ることが大事です。
■ポイント③ ~外部マイクを使う~
録音機器(ICレコーダーなど)について内臓マイクではなく、外付け用の外部マイクを場面によっては使うのも高音質で録音するための秘訣です。
ミーティングやグループインタビューなど、複数人の声を拾いたい場合は、テーブルトップに置ける平型のステレオマイクがお勧めです。
対照的に講演やスピーチなどの対象者が一人の場合、単一指向性マイクなどをスピーカーに付けてもらうなどして、ダイレクトに声を拾うことをお勧めします。
最後に。
昨今、録音だけではなく、講演やセミナーなどを映像として記録(録画)することが多くなってきていると個人的に感じています。
ビデオカメラなどの内臓マイクでは、多くの場合、あまりクリアに対象スピーカーの音を拾うことは難しいと思います。映像だけ綺麗に録れても音声だけがイマイチというのは、せっかく映像記録として残しても価値が半減してしまいます。市販のデジタルビデオカメラのオプション品でも、外付けマイクがどんどん充実してきており、是非とも使用した場合と使用しない場合の差を実感して欲しいです。
