狭き門より入れ(それは大変だなー)
今日は4月から新しく来た人に対してレクチャーを行った。相手は40歳の弁護士。そんな相手に俺様ごときが、ご講義を差し上げてしまう違和感を覚えつつも、役目だから仕方ない。なんだかんだ俺もベテランにもなって来たし、これまで雑多な経験を経て来たということとか、経済とか金融の話とか諸々も知っててもらわないと困るので、ご指名に預かった。あまり教科書的な話をし過ぎても眠くなるので、裏話とかアンダーグラウンド系の話題も織り交ぜながらやった。アングラ系の話題のところだけ、眼を輝かせて聞いてくれてたのは笑い。希少価値の高い裏情報なので、といっても、脱線し出すと、あっとう間に持ち時間がなくなってしまうので、ご披露したのは入口部分のみ。なるべく残業せずに、そんな研修の準備もしなくちゃいけない。やれやれ、やっと明日は金曜日だ。明日は学校の入学式が多いようだ。狭き門より入れ滅びに至る門は大きくその路は広く、これより入る者多しいのちに至る門は狭く、その路は細く、これを見出す者なし部下の一人も娘さんの中学の入学式だとかで休暇を取った。普段から、休め、休め、言ってるから、別に休んで構わない。いい部署だよ、うちの部署は。帳尻さえ合わしてもらえば、あとはフリーにさしてるし。「外回り行って来ま~す!」と出てって外でサボってようが何しようがお構いなし。俺から部下たちに今日のノルマの達成具合を尋ねることもない。今日はラーメン二郎のラーメンを食いたいから奴は外回りに行こうとしてるんだろうな~と分かっても、なんら咎める気もしない。要は四半期ごとの数字さえまとめてくれればいいのであって、日々の数字がどうとか、どっかの証券会社じゃあるまいし、毎日、ノルマ達成状況で部下に説教を垂れる必要もないし、俺も説教を垂れたくもない。好き勝手にやっていい。その代り、「別に怒りはしないから、途中経過の進捗状況は常に入れろ!」と言ってある。そうしとけば、遊んだ分はどっかで取り返さなきゃいけないから、まったく遊んでいる訳にもいかないので、少なくとも帳尻合わせの仕事はしてくるだろうと。一一箸の上げ下げまで口出しはしないが、いくら帳尻合わせにしても、あまりにも内容の無い結果になっていれば、そこは追求する。お前、俺が何も知らねえーと思って、適当な進捗報告上げてくんじゃねー!と、その段になってガツンと。そんな口調ではなくて、「これって、こういうことなんじゃないの?そこの点はどうなっている?」と尋ねて、まともな返事が返ってこなければ、「おめー、ちゃんとやってねーじゃねーかよ!?」と口には出さないまでも、他の人間も聞いているので、その面前で恥をかくことになる。それ以上、怒鳴ったりして無理やり強制させるのは、俺としてもダルイし、「あっ、分かったわ、そういうことね。ご苦労さん」と冷たく言って終わる。言外に、「こんなことばかりやってたら、他の部署と較べて非常に楽な今の部署にいられなくなるけど、それでもいいの?」という無言の圧力が掛かる。他の部署がキツイのはみんな知っているので、うちの部署みたいなヌルイ中で、そこでもダメだとなると、生きてける場所がなくなるので、尻に火がついて必死で頑張る奴が多い。怒鳴って無理やりやらせたり、本人を罵ってプライドを傷つけたりするよりも、本人の自覚に訴えた方が万事うまくいく。その後で、軌道修正して、ちゃんとやってくれれば不問に付す。俺が20代の営業マンだった頃の上司は、まったくそうじゃなかった。同僚たちが居る前で、本人をとことん問い詰めるし、下手すりゃ、顧客が居る前で、平気でそれをやる。上司から怒鳴られる姿を、自分のお客さんに見られるのだから、怒られる本人のプライドはズタズタにされる。当時は人格否定しまくりのスパルタ式の教育方法だった。そこを上手く掻い潜るスキルのある人間は、上司にゴマすりしたりして可愛がられてる人間で、俺みたいに上司や先輩に口答えしてしまう馬鹿な若手社員とは違った。俺はトコトン上司に反発してしまって、最後には最低の人事評価を付けられて窓際の部署に飛ばされて、そっから這い上がって来たけど、それは他人にはお勧めできない。(屈辱の連続しか味合わないから)結局、前の会社を辞めて、たまたま転職に成功したから、今こうしていられるが、後から思えば、ほとんど可能性の薄いミッションインポッシブルな道を運よく見つけられただけのこと。通常の会社だと、俺みたいな紆余曲折のルートを歩んで来た人間が管理職にはなっていなくて、順調にエリート街道を歩んで来た人がほとんどだろうから、ちょっとでも上司の命令に背いたら大変な目に遭うので、恐怖政治支配による企業統治(コーポレートガバナンス(笑い))になっている。自主性に任せようが、恐怖政治で支配しようが、ダメなときはどうやってもダメなのは変わりがないのだけど・・・