とりあえず「運も実力のうち」と思っとくことにしよう。
休日も終わりか。また忙しい一週間が始まる。少しは車を走らせないと、と思い、夜から60キロ出せる国道を走ってきた。たまにしか乗らない俺にはもったいないくらい、いい車だ。俺みたいな奴にとっては2,000㏄でクーペという無駄に贅沢。別にそれ以上のもキャッシュで買えるが、運転へたっぴーなので、むしろ遠慮してその程度に抑えている。中古のBMWに乗ってる同僚もいるし。昔コンパで、乗ってる車の自慢大会になった時に、俺は車持ってなくて(買えなくて)、いい車に乗ってる奴の会話には、女性陣はみんな魅かれていったっけなー。あんときの寂しさたるや・・・要するに、すべては勤めている会社のランクで、収入も決まるし、乗ってる車も違ってくるという話で、非常に悲しかったな~俺なんぞは、中古車も買えない、仮に無理して買ったとしても駐車場代が払えない、自動車保険が払えない、つまりは維持費が賄えない。現時点でもダメだし、将来性もゼロという扱い。そんな35歳あれから色々あったな。そもそも、あの時のコンパを企画した奴は、うちと同じビルに入居してた会社の奴ということで知り合ったのだが、その後彼が転職していきなり高給取りになり、コンパを企画するようになって、それで俺とかも呼ばれたのだったが、彼はそれで嫁さん見つけて結婚した。結婚後に会った時には目黒のマンションに住んでるとか言ってた。俺から見ても、彼は見た目の冴えない男だったが、「やはり、お金の魅力なのかな?」と思わないではいられなかった。更にその後、彼との音信が途絶えた時に、「彼はモルスタに行ったらしいよ」と噂を聞かされて、本当かどうか分からなかったものの、「もう俺らみたいな低所得者とは付き合えねえってことだろ?」と理解して俺からは連絡も取らない関係になった。で、その後リーマンショックやらなんやらもあったし、彼がモルスタで生き残っているとは思えない。ま、1年か2年でお払い箱になったとしても、当時の俺の年収の3倍くらい稼いでいれば、それはそれで彼にとしては御の字なんだろうから俺が心配することじゃない。コネもない、無能な俺は地道にコツコツやってくしかない。先週の会議での俺の発表なんぞは、自分で言うのもなんだが、ほんと赤面モノだった。あー恥ずかしい。自分のスピーチの下手くそさ加減に自己嫌悪に陥るけど、「ま、終わったことだ。出席者からは特段、質問が出なかったじゃないか、結果はそこそこ上手くいったということだ」と自分で自分を慰めるしかない。へたっぴーを自覚してるので、ついつい悪いように考えがちだけど、実績はこの苦しいさなかでも、毎月毎月、発表のスピーチをしなきゃいけないくらいに、そこそこの結果を残せているので、評価は悪くないんだろうと自分でも思う。もし結果が出ていなければ、スピーチする機会もない訳なんで、俺が苦手なスピーチを毎月せざるを得ないってことは結果が出てるということになる。現場を任されている俺としては現場の苦しい台所事情の実情を分かっているので手放しでは喜べないのだけど、運や風向きを味方にできているということなので、とりあえずは御の字なのかな?と。とりあえず「運も実力のうち」と思っとくことにしよう。そのほうが精神衛生上もよいし。。。俺が口下手で、スピーチも下手なくせに、自分で言うほど周囲から悪く見られていない一つには、俺が会社の中で最も過酷な業務を10年近くもやってきた人間だということを、みんな知ってるからなんだろうと思ったりもする。過去の実績を紐解いてもらえば、俺がほとんどの重要な案件に絡んでいるのが分かるはず。でもそんなことは自分からは言わないし、至って謙虚な態度しか見せない俺だけど、うちの会社の中の「虎の穴」みたいな生きるか死ぬかの部署で生き抜いてきたので、「こんな風に穏やかだけど、こいつ怒らせると実は怖い人間なんじゃないか!?」と周りが勝手に思ってくれている節もないではない。小市民を絵に描いたような非情な俺の上司も、少し俺に対しては甘いところを見せる時があって、そんな時「もしかして俺を怖がってんのかな?」とか思ったりもする。まあ、上司が俺のことをどう思ってるかなんて突き詰めればどうでもいい話なんで、そんな感情はすぐに忘れちまうけども。今日は良くったって、明日には心変わりしているのが、下らない小市民のサラリーマン根性だから俺はまったく信用していない。俺は目の前のことを全力でやって、余裕がある時に、ちょっと先を見るくらいなもんで、先のことが理由で今のことに全力を注がないのは有り得ないくらいナンセンスなことだと思ってるんで。まずは目先のことに全力を注ぐ。将来は二の次それでいいのか俺は分からない。多分、ダメなんだろうけど、無能な俺は二兎は追えない。早いもので1月も終わり、2月になる。