今日の報告会は疲れた。
ここんとこ問題になってた例の案件について、俺がざっくりとした説明をやってから、担当者に補足説明をさせたが、予想通り、アーデモネーコーデモネーの質問だか感想だかワカンネ―のが出て、それに対して説明するのが結構しんどかった。
いや、聞かれりゃ、ちゃんと説明はしますけど、この案件の複雑さはどこまで行っても頭の体操にしかならないのも分かっていますから、そこまで目くじら立てて考えても仕方ない話なんですよ、ということを出席者に理解させるのに苦労した。
それはそれで、俺の役目だから仕方ないとして。
それとは別に他のチームから報告があった海外出張報告の説明を聞いてて、「やっぱり、そうだろうな・・・」みたいな感想を持ったことが一つあった。
とある取引先の香港だかシンガポールだか、とにかくあの辺にある現地法人の現地視察に行って来た報告だった。
問題のある取引先の海外現地法人を実際に視察しに行かなきゃいけないってレベルなんだから、もう取引先の日本国内の本社からのノラリクラリの報告を聞いていても埒が明かないっていうことで現場まで見に行ったということだった。
で、案の定、「なにせ現地法人なものですので、多少はご理解くださいよ・・・」という取引先のこれまでの言い訳の大部分が嘘だったことが露見したとか。
現地法人だから従業員の多くは現地人を雇っているのかと思えば、ほぼ100%が日本人だったのだとさ。
それはいいとしても、んで、直接、現地法人の従業員にヒアリングをしたところ、質問に対する回答が要領を得なかったんでしょうね、「ところで、この会社で働く前は日本で何をやってたんですか?」と尋ねたところ、みんな「アルバイトしか経験したことない」とか「フリーターでした」みたいな職業経験のレベルだったそうで、「では、この会社に入ってから、業務に関する研修や、コンプライアンスの研修などは受けたことありますか?」との問いに対して、「一度もありませんでした♪」と見事なまでに正直な回答をしてくれたらしい。
報告した奴も、「多少は予想はしていたけど、ここまで杜撰だとは思っていなかった」と呆れ気味に報告していた。
いや、すんません、その会社も一応、上場企業だというところが恐ろしいところで、今問題になっている東芝の内部統制(ガバナンス)の問題だとかを引き合いに出すまでもなく、如何に日本企業の海外現法とかに対する内部統制が効いていないか如実に表している身近な話題だったんで日記に記しておこうと思った次第。
「とりあえず作ってみた現地法人」に赴任したいと思うような社員がいないんで、仕方ないので業務経験なしのフリーターを採用してきて現地職員として働いてもらってます。ただし、そこまで、そいつらの為に手間暇とコスト掛けたくないんで社員教育まったくしてません!
しかも、そんなレベルの従業員を管理する管理職もスタッフも十分な人員を確保していませんでした!
だもんな。
よくIT企業とかで、プログラミング開発はオフショア(海外)でやってます
みたいなの多いけど、いくら人件費が安いと言っても、需要が高い状況のオフショアで優秀な人材が集まんのかね?と以前から疑問を感じていたところであったので、その報告を横で聞いていて非常に納得してしまった。
余談ながら、日本から現法に行かされてるアルバイト経験しかなかった社員にしても、これ以上、外国で生活するのは嫌気も差しているし、こちらの会社で経験できたことで自信もついたので転職したいと考えているのですが、引き留め工作に遭っていてなかなか辞めさせてもらえません。
というところまで話していたそうで、「この会社、何やってんの?誤魔化しのために海外現地法人を作って、そこに未経験者を送り込んで、その未経験者にすら愛想つかされてるってのは、どーなのよ!?」といった報告を聞いていた我々多くの感想ではあった。
海外だと外から見えにくいし、経験がなくとも若い人間なら覚えるのも早いだろう、でも、コストは掛けたくないし、真剣にそいつを正式な従業員にする気もないから、あくまで使い捨ての存在としていいように使っている、そんな風にしか見えない。
一般的なイメージでは、人を酷い労働条件でコキ使うのがブラック企業の定義なのかもしれないが、いくら好条件であっても、最初から使い捨ての駒としてしか従業員を見ていない会社も十分にブラック企業の要件を満たしていると思うな。
ここの定義が曖昧なところがある。
仕事を離れたところで余暇として株式投資をしている身としては、よくある上場ゴールの会社だとか気になって見てしまうけど、そういった会社で非常に気になるポイントとして「金融機関からの借入金」の状況なんだよな。
まともな金融機関から借りられないから、最初からベンチャーキャピタルからの出資しかないのか、ある程度は金融機関から借りられているけど、これ以上は無理と言われていて、借金の返済の為にIPOを目指しているのか、の最低、二つのパターンがある。
んで、俺が思うところでは、どちらもダメな会社という判断になってしまっていて、IPOでゲットする資金は設備投資やらの会社の成長のための費用に使うべきで、日常の運転資金は継続的に銀行借り入れで調達すべきっていう俺の古い考え方があるんだよな。
一切、銀行からお金を借りない無借金経営ってのは確かに優良企業という評価になるのはあるにせよ、銀行からお金を借りるというのは非常に労力を必要とすることなんで、いい加減なことはできないはずなのよ。
今更、内部統制うんぬんの話ではなくて、銀行から厳しい目で見られることで自律(自立)の効果が働いて会社基盤というかゴーイングコンサーンの意識が一般従業員の間にも芽生えて、IPOが最終目的ですよ、IPOさえすれば大金持ちに成れますよ、的な今の上場ゴールっていう風潮にはならないはずだと思ってんだけど、それって理想論なのかな?
担保のない会社に銀行が貸してくれないって問題は一方ではあるにせよ、一応は銀行を説得して融資を受ける努力はすべきで、そういった努力をせずに、いきなりベンチャーキャピタルから出資を募るってやり方は、言い換えれば、日持ちのしない、栄養価の高くない促成栽培の野菜を出荷する農業で本当にいいのか?みたいな感覚にも繋がる気がして、どうも好きになれない。
そんなさ、野菜の見栄えを良くするために着色したり、副作用もよく分からない遺伝子組み換え技術を使ったりするのと、まったく一緒じゃん!
子供の口に入る食品に対して、とりあえず誤魔化して、とりあえず高く品物が売れればいいや!
って考えで
お前ら本当にいいのか?
そこんとこの疑問があるから、リクルート出身だのなんだのの軽い認識しか持たない奴らが好きになれないし、抑えよう抑えようと思いつつ、ついつい喧嘩してしまうことになるんやけども。
脱線してしまったけども、IPOする会社の借入金については、注目して見ているポイントの一つになっている。
ちゃんと金機関とのお付き合いもできている会社なのかどうか、財務担当にしっかりした従業員がいるのかどうなのか、単にホラ吹き、嘘つきの経営者じゃないのか、のところは気にして見ている。