「ホームラン打ってガッツポーズ」てか、ガッツポーズ禁止の高校が選抜に出るとか。

ま、一律禁止にしなくてもいいと思うが、「誰かにルールを決めてもらわないと、自分の身動きが取れない」っていうのが、多くの日本人のメンタリティーなんだなと思えば、まあ、そういう学校が出てきてもおかしくないのかもな?と思う。

そもそも昔は誰もガッツポーズなんかしなかったが、あれはいつの頃からやったろうか・・・新庄とかが売出した頃だったんだろうか?

秋山のバク天宙返りとか、デストラーダの弓矢のポーズとか、ヤクルトのホージーあたりなんやろうか?それともポンセかな?
(※ホーナーちゃうよ、ホージーだからね)

プロ野球の珍プレー好プレーとかで、面白いプロ野球選手にスポットライトが浴びて、それをどっかの馬鹿な学校の高校球児が甲子園でマネして広まったんだろう。

幼稚な高校生のレベルだと「ここまでやっても許されるんだ」と認識した時点で、あっと言う間に全国に広まるまらな。

むしろガッツポーズしないと、「お前、味方を鼓舞するアクションを取れよ。何考えてんだ!」とかみんなから言われてしまう狭い世界なんだろうから。

どうせ高校野球の指導者も、自分の頭で考えてやってきたのではないから、OBとかから、「うちも、もっとアピールしないとダメだな」と言われてしまえば、筋肉バカの指導者は忠実にそれを実行しようとするので、生徒指導なんか二の次だろうし。

この結果、毎年、判で押したように甲子園でガッツポーズする球児を見ることになる。

で、メジャーリーグでは、ホームラン打ってガッツポーズなんかしたら、相手に対する敬意を払っていないとかいうことで、危険球を相手ピッチャーが投げて乱闘になるとかいうことが知られてくると、「ガッツポーズは紳士的じゃない」という意見が出てきて、「あれ!?」っとなる。

日本みたいに窮屈に野球道を追求するのではなく、スポーツを楽しむのがアメリカ流とか喧伝されてるのに、全然違うじゃん!と思考に混乱を来す。

いや、そもそも、高校野球はアマチュアスポーツ、教育の一環っていう建前なんだから、ただ勝てばいいとか、プロ選手を何人送り出したとか、甲子園に出たとか、全国優勝したとかは、究極的には、むしろどうでもいい話で、甲子園の常勝軍団を作った監督が偉いとか持ち上げる必要性なんかまったくない。

常勝軍団を作って監督が評価されていいとしたら、単なる庶民の娯楽を提供するプロの世界だけでいいと思う。
そこは、どんな職業の世界であっても、プロの世界なんで、優劣の厳しさが求められるべき世界なんで。

その仕事で収入を得て、食っているのだから、世間から批判されても受忍しなきゃいけない。

アマチュアは違う。

アマチュアと言いつつ、実質プロの陸上競技とか格闘技はあるしにしても・・・

別に、こういうことを書こうと思ってはいなかったんだが、前置きばかりが長くなってしまった。

今問題になっているのは、要するに行動に「色気がない」ってことなんだろうと思う。

なんでいきなりスポーツの話に「色気(いろけ)」とかいう単語を持ってきたかというと、スポーツに限らず、何事も「色気のない」ものに対する人々の感性としては、必ず違和感を覚えるということなんではなかろうかと、思ったワケ。

誰も彼も、判で押したように毎回ガッツポーズするのを見させられれば食傷もするし、「もう勘弁してくれ、ゲップが出るよ」という感覚になるのだろう。

で、色気だよな。

色気とは何ぞや?

性的魅力?

それも部分的には当たってるし、むしろ性的魅力以外の色気ってあるの?って話になる。

俺的には単に「性的魅力で正解」だと思う。

何を言いたいか。

その他大勢と同じアクションをしても、誰も、それに対して性的魅力を感じない状態で、いくらそれをゴリ押しされても共感を生まないってこと。
秘すれば花
万葉集とか古今和歌集の恋の歌でもそうだし、世阿弥の「秘すれば花」の風姿花伝でもそうかもしれないけど、色気というものは、「一瞬の瞬き」に凝縮された「はかなさ」に人々の共感を産むんじゃなかろうかと・・・

800本以上のホームランを打ったけど、そのうち、たった1回だけしかガッツポーズをしなかったみたいなところに希少価値というか、そこまでやったんだったら、1回くらいガッツポーズしてもいいよね、みたいなさ。

それを、人生で初めて打ったホームランでもない選手が、毎回、ガッツポーズとか、訳の分かんないアピールとかされてもさ。

1対1で戦うプロレスラーのラッシャー木村のマイクパフォーマンスじゃねえんだし、9人で戦うスポーツのうちの一人の選手に過ぎないのが、優勝決定戦の終盤のクライマックスでもない限り、試合序盤で打ったホームランでガッツポーズなんて、ちょっと恥ずかしいよね、確かに。

試合終わってみれば、もしかしたら逆転負けするかもしんねーのに・・・

こういことは、俺らみたいな、しがないサラリーマンの世界でもよくある。

試合の序盤でホームラン打ってガッツポーズして喜んだものの、最後には逆転負けしてたなんてのは、よくある話。