時々、スティービー・ニックスの歌を無性に聴きたくなることがある。

あの金属的なダミ声というか攻撃的な高音の歌声は、何度聴いてもショッキングさが失われない。













ダミ声と言えば、美空ひばりも。

美空ひばりをダミ声と言う人は少ないかもしれないが、いやいや、ダミ声だって。

ある意味、彼女は意識してダミ声と裏声を駆使してるから、一つの歌の中で奥行きを持たせてることで、聴いてる人に自分自身の過去のストーリーを思い起こさせて、昔懐かしい母親の子守歌を聴いてるような心地良さを感じさせる。

母親の子守歌は決して美声じゃないし、音階もかなり怪しい。

美空ひばりはワザと音階を外して歌うので、聴く人の郷愁を誘う。

過酷なステージを何度もこなせば、そりゃダミ声にもなるけど、そこを逆手に取って圧倒的な声量で有無を言わさずに聴かせてしまう。

そこが心地いい。

曲によっては、ラップ系の歌にすらなってる。

どの歌の、どの瞬間を切り取っても、聴いた瞬間、最後まで聞かずにはいられなくなる。

まさに別格










これだけバリエーションのある歌手は未だに不世出なのではないか。

9割がた洋楽しか聞かない俺も、美空ひばりとか、椎名林檎とかは違和感なく聞ける。

現代としては、歌詞がダサいきらいはるが、音として聴けば、英語だろうがフランス語だろうが、アフリカの言葉だろうが、あんま関係ない。

むしろ気になるとすれば、こんだけの歌手の能力に対して演奏がダサすぎというところくらいか。

もし、美空ひばりが現代に生きてるなら、ラップとか、ボサノバとか、レゲーとか、ヘヴィーメタルすら自家薬籠中のものにして歌いこなしてしまうんではないか。


改めて、こうして並べて聴きくらべてみると、スティービー・ニックスと美空ひばりの歌はよく似てる。







ダミ声のくせに声量があって、ワザと崩すところなんかそっくり

雰囲気すら似てるような気がする。