大変なことになった
すごい仕事が降ってきた
まずい
まずいってことはないかもしれないが、とんでもないことになった
おそらく、日本一しんどい仕事だ
でもモノは考えようだ
そういう仕事を任されるんだから
失業者の身分から、よくぞここまで這い上がった
社会人になって20年か?
数えてみたら、あと少しで22年だった。
そのうち14年半は日陰の人生
半年弱の失業生活を経験した
昼間に家から出るにも隣近所の目を恐れるような小心者
奇跡的に今の会社に拾ってもらって。
毎年毎年、前の会社じゃ経験できない場面に直面して、それまで避けてきた不得意なこととか、葛藤と格闘しながらやってきた。
その結果、今こうして、日本一困難な仕事を任される立場になった。
みんなが尻込みするような任務だ。
すべては俺の肩に乗っかってる。
でも、当たって砕けろだ。
いや、それほどプレッシャーは感じていない。
望んだような幸せな人生じゃなかったから、これまでの人生の歩みが、なんとなく、精神修養みたいなことになってしまっているのかもしれない。
俺より優秀な人間は一杯いた。
下から数えたほうが早い人間でずっときた。
謙遜でもなく、厳然とした事実。
ところが、みんな勝手にずっこけやがった。
そんで、いざ、大変な状況になったところで、見渡しても、間抜けでバカ正直な俺しか他に適任者がいなかったわけだ。
要するに人がいなかったわけだ。
お笑いぐさだが、それが本当のところだろう。
時として、人間のやることっていうのは、笑えるけど、笑えないことになるものだ。
社員に、優秀さ、能力を競わせて行って、いざという時に本当に使える人材がいなかったなんてな。
馬鹿には「バカの壁」がないから、環境さえつかめれば、どこまでも