アデルとクリスティーナ・アギレラが、マイブーム。



今週は真剣に仕事しなきゃ。
金曜までに書類をまとめないと。

モノにもよるが大体20ページから50ページくらいの報告書を作らなきゃならない。
結構つらい。
40歳になるまで、そんな長文の書類は作ったことがなかった。
それまでは、精々、5、6ページというところだ。
いや、それにしたって、それが作れるまでになるにはかなり努力した。
長けりゃいいってもんでもないから、表やら図やら盛り込んで、視覚に訴える工夫をする。
今の人らはパワーポイント全盛時代を経てきているから、中身のない書類に慣れている。
辛うじてエッセンスは盛り込んでいるつもりなんだろうが、大概は中身がない。
プレゼンの時だけ、それらしく場を凌げればいいという考えなんだろう。
読み手が不特定多数だし、出席者が一律のレベルじゃない。
だからフィルターにかけて、興味のない人にもそれなりの参加感を味わってもらおうっていう寸法。
細かいところは端折られる。
つまるところ、馬鹿にされてんだぜ。
どぷせ、わかんねえだろうって。
それと、下手に持ち帰ってから分析されたくないから、細かいところは秘密にしとくという理由もある。
そんなことはどうでもいい。

曲がりなりにもこうやって仕事してられるのも、書類作りに携わった経験があるからなんだよな。
企画書的なものから、調査報告のようなものとか。
普通に行ったら、俺みたいな人間はそんな仕事は任されないはずだった。
30までは、体力勝負の外回りの営業しかさせてもらえんかった。
下手にパソコンなんか触ってると上司に怒鳴られる職場環境だったもんなあ。
パソコンで絵が描けることに驚いて、ドラえもんの絵をいたずら書きしてるところを上司に見つかって、こっぴどく怒られたっけ。
ウィンドウズ95が出る前のこと。
学生の頃は98で、パソコンを何に使うかなんてよく知らなかった。
授業で、いきなりパソコンでフォートラン言語で計算式を入力して、パレート最適の実証とかやらされたことがあったが、さっぱり理解できなかった。
入社した当時は、書類はワープロで作るものという認識だった時代だが、営業に出されてた3年間に、一般ユーザーにも使えるように進歩した。
営業成績が思わしくなく、というか、上司に反抗して内勤に飛ばされて、ウィンドウズ95なるものに初めて触れて。
ずっと外回りの営業だったせいで、すっかり脳味噌が筋肉になってこともあって、「ほかの人のレベルについていけないイタい人」という扱いを受けた。
あんときは悔しかったなあ。
後輩にも意地悪されてさ。
パソコンを覚えようにも、同じ課の中でも俺だけがパソコンを触らせてもらえない。
他の奴らは、パソコンを使わなくていいことまでパソコンを使って作業してるのに、俺だけハブにされ。
あいつら、さも、「自分は仕事してますよ」みたいな演技してさ。
後輩は、俺が分からなくてもなんも教えてくれん。
「こいつ失敗すればいいや」ぐらいな気持ちで俺を見てるのがよく分かった。
後輩の態度は、死者に鞭打つ仕打ちに思えたし、今思い返しても、俺に対する嫌がらせはひどかった。
ニヤニヤしながら、後輩の暴言を受け流す以外に仕様がない情けなさといったら、これ以上ない屈辱だった。
俺も「こんな会社辞めてやる!」と意気込んで転職紹介を手当たりしだいに頼んでも、ほとんどレスポンスなしか、厳しい言葉を浴びせられるだけだったから、自分がどん底にいるのを自覚させられて、もうどうしたらいいか分からない状態だったし、一歩間違えばキレて自暴自棄になってたかもしれない。
まあ、十分、自暴自棄ではあったと思うけども。

俺は、そっから盛り返したんだよなあ。
我ながら、あのどん底からよくぞ盛り返したと思う。
あの後輩は、その後、いち早くリストラされて、今やどこぞの派遣社員か。
ありゃ無理だぜ。
キチガイだもの。
他人の失敗を喜んでるようじゃ、ダメだ。
教えもせずに、わざと陥れたり、根性がひん曲がってる。

そんな奴とも対峙して、俺は生き抜いてきたんやな。
レベル低!

レベルが低いからこそ、否応なしにそういう人種と戦わねばならん。
そっから登るのは容易じゃない。

でも、そういう人種とも戦ってきたから、他のやつには見えない部分での繊細な仕事ぶりというのがあるんかもしれんな。
経験則で、自分の思い通りにならない人間がいることを嫌というほど分かってるから。




想定外の嫌な人間に出会うというのはある。
規格外の嫌な奴。

この職場でも、2年目に出会った奴は半端なかった。
しかも女。
行き遅れた中年女というのは始末におけない。
ヒステリーだし。
反論すればパワハラだのセクハラだのすぐ言う。
もちろん、セクハラもパワハラもせんし、むしろ、パワハラ、セクハラされるのはこっちのほうだ。
散々、嫌な目にあわされた。
んでも、耐えて、耐えて、この道で俺が結果を出したら、とうとう向こうが折れた。
勝てんと思ったんやろな。
4年かかった。

ガンジーは偉いと思うわ。






比較でしかモノが見えない俺は不幸だと思う。
そこまで達観できない。
俺にひどい仕打ちをした奴らが不幸になるのは堪えられない。
みんな不幸になればいいんだ。
と、思ってしまう。








このへんにはいないタイプのオヤジなのだろう。
見かけない外車に乗り、代金を気にせずカードで買い物。
遅ればせながら一通りのバブル時代の気分を味わう。
追体験になってる。
それでもいい。
散々、自慢されたのだから。
泡沫の自己満でもいい。

それぐらいしか明日のエネルギーになるものがない。