話題のカブドットコムの調査報告書を読む。
40ページ近くもある。
途中でうんざりしたが頑張って最後まで目を通した。
しかし、過去にこれほど辛辣に依頼主である経営者をこき下ろした調査報告書があっただろうか。
いや、ない。
びっくりだね。
アルファブロガーとして有名な磯崎さんもこき下ろされまくってる。
委員会設置会社と監査役設置会社の違いもクローズアップされていて勉強になる。
笑えたのは、インサイダー防止規定に、当社には支店がないのに「部店長」という記載があったり、「当社は」というべきところを「当行は」となっていたり、親会社の三菱東京UFJ銀行の規程をそのまま流用していることがあからさまな記載ぶりとなっているという指摘。
重箱の隅をつつくようなつまらない指摘ともとれるが、そもそもそんな規程を作れる社員も、読んで理解できる社員も、ちゃんと読んで理解しようとする社員すらいなかったということを示しているのだろう。
(本業である証券会社のくせに・・・)
そのことは、人材についても、社長自身がまったくそういう人材や能力に価値を認めていなかった結果であろう。
給料が安くても働いてくれる(こきつかえる?)若い社員しか必要としていなかったということだろうし、彼にとってはむしろ年寄りは自分の言うことを聞かないうるさい人間(給料だけ高くて)として、自分の好き嫌いだけで避けていたことが明らかになった。
要するに社長は人間的に未熟者であったということを、報告書はきつい調子で糾弾している。
しかし、今回、当社の社内規程が、社員の誰にも読まれていない規程でしかなかった事実が発覚してしまったのは証券会社としては致命的だろう。
個人的には以前からネット証券のことを証券会社とは思っていなかったので、「やっぱりそんなとこだろうな」と再認識した次第。
おそらく社員も、証券会社の社員という認識は薄くて、自分らのことをIT屋とかシステム屋だとしか思っていない社員がほとんどだったんだろう。
しかし、磯崎さんも一度も規程に目を通していなくて、社内のメールのやり取りの実態を知らなかったのだとすると、いくら社外取締役といっても、彼自身の本来の職業的責任からいったら、給料泥棒も甚だしいと後ろ指差されても仕方ないくらい責任は重いと思う。
ガバナンス体制とか指導するのが本職の立場の人が、本職にかかる業務で失態を演じてしまったら、あまりにもお粗末すぎて何も反論できないだろう。
(磯崎氏も信用失墜で本業にすら影響出かねないかもね)
斉藤社長の経営者としての不適切な言動も嫌というぐらい繰り返し指摘されていて、本人にとっては穴があったら入りたい気持ちだろうし、かといって創業者が責任をとって辞任すれば即座に会社が潰れるから辞任もできないというベンチャー企業の苦しさも見える。
社長が辞任しなければすぐに潰れはしないが、逆に残ったら残ったで少しずつ悪化していくだろうしといった選択肢のなさが厳しいところだ。
社長自身のリーダーシップが会社の成長の原動力であり、会社の最大のリスクというベンチャー企業の特性が垣間見えた報告書になっていたので、第三者からみれば非常に興味深いものがあった。
他山の石というか、他人事として笑ってばかりもいられない事柄があからさまに記載されていて、結構身につまされる内容であった。
証券市場のルールを守るべき総本山の証券会社で起きた事件だという事情はあるにしても、たかだか一社員の不祥事がこれほど大きな影響を与えるという事例はちょっと記憶がない。
もしかしたら当初は一個人の問題に帰着しようとしたのだが、事情によりそれができなかったのかもしれないが、とにもかくにも今回の件は、今後の流れ的にかなりインパクトのある事例になるのではないかと思う。
今までは、通常の内部調査委員会の報告などお手盛りの極地みたいなものしかなくて、読む価値もゼロで、むしろそんな弁護士らに払う高額の報酬がもったいないくらいにしか思わなかったし、所詮、ガバナンスなんていう建前論などに意味がないとも思っていたが、今回の調査報告書で建前論ばかりのガバナンス体制なんて、なんの価値もないことが証明されてしまったのは、ある意味久しぶりに痛快な事かもしれない。
40ページ近くもある。
途中でうんざりしたが頑張って最後まで目を通した。
しかし、過去にこれほど辛辣に依頼主である経営者をこき下ろした調査報告書があっただろうか。
いや、ない。
びっくりだね。
アルファブロガーとして有名な磯崎さんもこき下ろされまくってる。
委員会設置会社と監査役設置会社の違いもクローズアップされていて勉強になる。
笑えたのは、インサイダー防止規定に、当社には支店がないのに「部店長」という記載があったり、「当社は」というべきところを「当行は」となっていたり、親会社の三菱東京UFJ銀行の規程をそのまま流用していることがあからさまな記載ぶりとなっているという指摘。
重箱の隅をつつくようなつまらない指摘ともとれるが、そもそもそんな規程を作れる社員も、読んで理解できる社員も、ちゃんと読んで理解しようとする社員すらいなかったということを示しているのだろう。
(本業である証券会社のくせに・・・)
そのことは、人材についても、社長自身がまったくそういう人材や能力に価値を認めていなかった結果であろう。
給料が安くても働いてくれる(こきつかえる?)若い社員しか必要としていなかったということだろうし、彼にとってはむしろ年寄りは自分の言うことを聞かないうるさい人間(給料だけ高くて)として、自分の好き嫌いだけで避けていたことが明らかになった。
要するに社長は人間的に未熟者であったということを、報告書はきつい調子で糾弾している。
しかし、今回、当社の社内規程が、社員の誰にも読まれていない規程でしかなかった事実が発覚してしまったのは証券会社としては致命的だろう。
個人的には以前からネット証券のことを証券会社とは思っていなかったので、「やっぱりそんなとこだろうな」と再認識した次第。
おそらく社員も、証券会社の社員という認識は薄くて、自分らのことをIT屋とかシステム屋だとしか思っていない社員がほとんどだったんだろう。
しかし、磯崎さんも一度も規程に目を通していなくて、社内のメールのやり取りの実態を知らなかったのだとすると、いくら社外取締役といっても、彼自身の本来の職業的責任からいったら、給料泥棒も甚だしいと後ろ指差されても仕方ないくらい責任は重いと思う。
ガバナンス体制とか指導するのが本職の立場の人が、本職にかかる業務で失態を演じてしまったら、あまりにもお粗末すぎて何も反論できないだろう。
(磯崎氏も信用失墜で本業にすら影響出かねないかもね)
斉藤社長の経営者としての不適切な言動も嫌というぐらい繰り返し指摘されていて、本人にとっては穴があったら入りたい気持ちだろうし、かといって創業者が責任をとって辞任すれば即座に会社が潰れるから辞任もできないというベンチャー企業の苦しさも見える。
社長が辞任しなければすぐに潰れはしないが、逆に残ったら残ったで少しずつ悪化していくだろうしといった選択肢のなさが厳しいところだ。
社長自身のリーダーシップが会社の成長の原動力であり、会社の最大のリスクというベンチャー企業の特性が垣間見えた報告書になっていたので、第三者からみれば非常に興味深いものがあった。
他山の石というか、他人事として笑ってばかりもいられない事柄があからさまに記載されていて、結構身につまされる内容であった。
証券市場のルールを守るべき総本山の証券会社で起きた事件だという事情はあるにしても、たかだか一社員の不祥事がこれほど大きな影響を与えるという事例はちょっと記憶がない。
もしかしたら当初は一個人の問題に帰着しようとしたのだが、事情によりそれができなかったのかもしれないが、とにもかくにも今回の件は、今後の流れ的にかなりインパクトのある事例になるのではないかと思う。
今までは、通常の内部調査委員会の報告などお手盛りの極地みたいなものしかなくて、読む価値もゼロで、むしろそんな弁護士らに払う高額の報酬がもったいないくらいにしか思わなかったし、所詮、ガバナンスなんていう建前論などに意味がないとも思っていたが、今回の調査報告書で建前論ばかりのガバナンス体制なんて、なんの価値もないことが証明されてしまったのは、ある意味久しぶりに痛快な事かもしれない。