2008年のリーマン破綻以来、中央銀行は歴史的な規範を打ち破り
世界金融とドイツから香港に至るまでの、預金者の貯蓄を支えるために
銀行システムに数兆ドルを注ぎ込んできた。
コロナ暴落はこの解放を加速させるだけだ。
4月にはイングランド銀行が、ジョンソン政権の
野心的な一時帰休計画への資金提供を支援する一方、欧州中央銀行は
従来の量的緩和プログラムを強化して、銀行セクターに流動性を取り戻した。
米国では国営銀行によるスワップラインが設定されており
最新の欧州復興計画ではパンデミック緊急購入プログラムの延長が承認されている。
アダム・トゥーズはこれらすべてを「西側金融センターにおける
テクノクラートのエネルギーと想像力の顕著な発揮」であり
「感染症の抑制」と「世界経済の回復」の両方に必要であると述べた。
これらの機関の中で、アメリカ連邦準備制度ほど
輝かしい輝きを持っている機関はない。
他の銀行が政治的リーダーシップに動揺したり屈服したりする中
連邦準備制度の行動は迅速かつ断固としており
国内の財政破綻を防ぎながら国外の資産を保護している。
当然のことながら、FRBは、ウッドロー・ウィルソンの下で1913年
に設立されてから、ポール・ボルカーの下で1980年代の
新自由主義的反革命における決定的な役割に至るまで
資本主義国家政治の最大の勝利の一つとしてしばしば取り上げられる。
しかし、この銀行は断続的な時期には非常に保守的であるように見えたが
ティモシー・ガイトナー率いるニューヨーク連銀が
ほぼ独力で世界の金融システムを崩壊から救った2008年には
その積極的な能力が復讐をもって自らを主張した。
このような全面的かつ断固たる行動の表明により
左翼の一部さえも中央銀行の力に好意的になった。
進歩主義者たちは最近、資本家階級によって創設された制度を拒否するのではなく
新たに想像された社会的目的に向けて、中央銀行の力を活用するよう求めている。
ベンジャミン・ブラウンが代表的な論文で述べたように
「中央銀行の計画はすでにここにある」
その課題は、「金融システムを公益を目的とした
公益事業のようなセクターに変える」ことだ。
同様に、クイン・スロボディアンは、中央銀行が「コロナウイルスが終息した
後でも、不確実性と困難が軽減される経済」への移行を促進すると構想している。
FRBは今日は資本主義の救世主として機能するかもしれないが
明日は進歩的な金融の武器になる可能性がある。
流動性注入や条件条項以外に、それには何が伴うのか。
そして、それらを実現するために「技術的エネルギーと想像力」が
どの程度期待できるのか。
現在の経済を存続させるためには、中央銀行の安定化が
依然として必要であるというのが、静かなコンセンサスだ。
しかし、中央銀行家は安定化に取り組む中で、既存の不平等を拡大し
世界中の経済エリートに権限を与えている。
たとえ今日の中央銀行が民主化できたとしても
その活動分野が限定されたままで
再分配や長期投資の方向転換という、より野心的な使命を回避するのであれば
その「民主化」だけでは不十分だろう。
19世紀後半のアメリカのポピュリスト運動の急進的なキャンペーンに
照らして検討すると、中央銀行改革に対する現在の要求の
あらゆる可能性と限界が鮮明に浮き彫りになる。
実際、紙幣を印刷し信用を再分配する権限を掌握できる
連邦機関に関する初期の提案は、銀行家や認定された人々の間ではなく
信用と投資に切望していた農業人口
つまり1870年代と1880年代の農民同盟やアメリカ政府の間で生まれた。
1890年代の人民党、アン・ペティフォーの言葉を借りれば
FRBは「説明責任のない世界の中央銀行」であり
その総裁は「世界のテクノクラートの指導者」かもしれないが
FRBの初期の擁護者の中には、エリート主義の統治者とは程遠い人もいた。
アメリカの農業急進派は、資本配分、開発国家政策、そして最終的には政治経済の
変革の手段として、国民が中央銀行を活用するという大胆なビジョンを策定した。
そうなんだよな、中央銀行を国民の手に取り戻さないといけない。
今は、財務省の植民地で、「ザイム真理教」の一翼を担ってしまっている。
中央銀行の独立性とやらのせいで、「ザイム真理教」教団幹部が
事実上、運営してしまっている。
これが大問題
#森永卓郎 氏が 財務省や緊縮派が吹聴する嘘を暴露
— 桃太郎＋ (@momotro018) July 25, 2023
『必要があって増税してるわけではまったく無い。#ザイム真理教 の教義で「増税しないとハイパーインフレが起きる」と言ってるが、日本に借金なんかないんです「貯金してるのに借金で首が回らないんで増税させろ」と訳の分からない理論を言っている』 pic.twitter.com/nXoamCNlF0