ロシアの先制核攻撃の議論 （Dmitri Vitalyevich Trenin・適当な要約）

インド英語とロシア英語なので聞きやすい。

A Difficult but Necessary Decision

Dmitri Trenin - Wikipedia

最大手ロッキード社の株価は史上最高値に…米国の軍需産業が儲かる限り､ウクライナ戦争は終わらない ウクライナは｢兵器の実験場｣になっている

Conflict in Ukraine and Nuclear Weapons

「カギは軍事支援」ウクライナ侵攻から1年　ロシア政治学者は“核兵器使用の可能性”指摘　人権団体は危機感示す｜TBS NEWS DIG

トレーニンは、カラガノフの後を受けて

かなり突っ込んだ議論を展開している。

米国は、別の核大国にとって戦略的に重要な地域で

第三国に武装・支配させることで、その核大国を倒すという

考えられない行動に出て、反応を試し

武器供給の範囲を、一貫して拡大させている。

米国の戦略は、ロシアの指導部が現在の紛争地域では

核兵器を使用することはないと信じ込んでいる。

このような「恐れ知らず」は、過去３０年間の

欧米の指導者の、世代交代の直接的結果である。

これは非常に危険な誤解であり、この戦争が激化すればするほど

ロシアとNATOとの間の、直接の武力衝突になる。

そしてそれは、欧州全体に広がり、欧州との核戦争

ロシアと米国の核戦争まで、発展する可能性は高い。

米国とその同盟諸国は、

ロシアンルーレットをしている。

われわれは、モスクワが主要な敵対者に対し

彼らが決めたルールに従わない、ということを

もはや口頭ではなく、明確に示すときである。

同時に、それ以外の国々へは、きちんと説明しなければならない。

現在、紛争中に核兵器の使用可能性を

封じようとするべきでもない。

これは理論的なものではなく、現実的なもので

紛争の激化の抑制・阻止が可能となり

欧州におけるロシアに適した戦略的均衡への道を

切り開く動機となるはずである。

ロシアがNATO諸国を核攻撃したとして、米政府が

ロシアを核攻撃する可能性は、低い。

米政府の反応がなければ、「核の傘」の神話は払しょくされ

NATOは危機に陥り、さらには崩壊へと至るだろう。

NATOと西側諸国のエリートが混乱し

米国の「核の傘」神話に依存するのではなく

ロシアとの公平な関係を構築し

米国も最終的には、ロシアを放っておく可能性もある。

これらは、完全に正しいかもしれないし

そうでないかもしれない。

米国から、なんらかの反応がある可能性は高く

それは、われわれに敏感で苦痛を伴うものになるだろう。

我々と、同様の目標を追求することになり

ロシア指導部の戦争継続の意思をくじき、ロシア社会を混乱させる。

こうした行為は、ロシアの存在そのものを危うくするため

報復攻撃は、同盟諸国ではなく、主たる敵を標的とすることになる。

つまり「核の弾丸」は、米国指導部が無謀にもてあそんでいる

「リボルバードラム」に投入されることが、必然的かつ実証的である。

ロシアとNATOおよび米国は、直接の武力衝突が生じる可能性を

心に留めておく必要がある。

地球規模の大惨事を回避するためには

政治と国民の間に、恐怖を取り戻さなければならない。

核の時代において、これだけが

人類の生存の唯一の方法なのである。

Why We Won’t Be Able to “Sober Up the West” with a Nuclear Bomb

Genuine Multilateralism and Diplomacy vs the “Rules-Based Order”

Demonstrative Restraint as a Recipe against Unnecessary Decisions

ラブロフは後にして、ファブリチニコフを次にまとめよかな

ほんと一方通行の報道には、うんざりする。

ロシア＝悪、欧米＝善、ロシアはもう負ける、負けるばっかり

日本はもっと酷くて、増税議論ばっかり、呆れるほかない。