「同盟とは、共に戦うことはあっても
決して運命を共にするものではない」
シャルル・ド・ゴール
知っているところは、省こう~と
カラガノフは、1997年、今から25年前に、論文で
このままでいけば、ウクライナ問題をきっかけとして
ロシアは、欧米諸国と衝突するだろう予見していた。
欧米の言いなりになっても、協調しても、そんな簡単にはいかない。
ロシアで自分たちをエリートだと思っている人たちは
欧州文明や米国文明に近い関係にある。
だがロシア人は、ユーロ・アジア人
騎馬民族、タタール人やモンゴル人にも200年ぐらい占領されていた。
バイキングに襲われてズタズタにされていた時期も長い。
トルコ系、中央アジア系、北欧系、コサック(コーカサス系・軍事共同体)
ロシア人の遺伝子を調べると、アジア人の遺伝子が非常に多い。
行動形態も、4~5割はアジア人のそれに近い。
よって、ロシア人というものは、ユーロ・アジア人と自覚した方がよく
欧米の真似をすると、すべて失敗する。
われわれロシア人は、欧州の辺境にある民族と思っているが
そういう自覚自体が、間違っている。
われわれは、北方のユーラシア国家で
価値判断は、ユーラシア主義であると自覚しなければならない。
無理に欧米と付き合う必要はなく、
最近はアジア諸国のほうが経済成長が高いのだから
むしろ今回の経済制裁をきっかけに
6~7割の経済取引を、アジア諸国とやればよい。
ユーラシア大国として、生まれ変わる自覚がいる。
このカラガノフは、2023年6月、世界に大きな衝撃を与えた論文を書いた。
「難しいが必要な決断」この論文は、
特に、欧米の軍部や情報機関にとって大きなショック
それは、2つあり、一つは核兵器は使える兵器であるということ
今回の件で、ロシアは核兵器を使う用意がある。
米国は、NATO諸国に打ち込む覚悟があることを知るべき
もう一つは、米国の核の傘は、偽物である。
ロシアがNATO諸国に、核兵器を1発
もしくは、数発、打ち込んだとしても
米国は、絶対にロシアと核戦争はしない。
これは40年前から知っていたのは
ある時期、ロシアの核戦略の専門家だったから
米国の核戦略は知り尽くしている。
1960~70年代から、欧州の同盟国を守るために
核戦争をするなど、絶対にあり得ない
そんなことは、われわれソ連・ロシアの幹部は知っている。
この論文を書いた1~2週間後、ドミトリー・トレーニンが
カラガノフの言っていることは、事実である
欧州がロシアに核攻撃されても、報復することはあり得ず
米国の傘などというものはない
NATOが今後も軍事援助を増加し、長期化させる気持ちがあるならば
われわれロシア人は、米国の同盟国を、核兵器で先制攻撃する覚悟がある
米国は反撃することがないので、50年以上ついてきた嘘
つまり、米国の核の傘は、真っ赤な嘘である、ということがばれるであろう。
長期化させて、われわれに実行させれば、米国の信用は地に落ち
NATOの軍事同盟システムそのものが、一瞬のうちに崩壊することになる。
特に、ポーランド、ここに核攻撃を行い
NATO軍事システムを崩壊させる
米国では、すでに55~58%、半分以上が
ウクライナへの軍事援助に反対をしている
共和党だけに限れば、75~78%の共和党員が
ウクライナ戦争継続に反対
カラガノフが言うのは、米国がこのウクライナ戦争の継続を望む限り
現在の、ザポリージャ、ヘルソン、ルガンスク、ドネツク
こうした地域で、すべて勝っても、米国が西ウクライナに
軍事援助を与え続けるから、この戦争が終わらない
米国は、延々とこの戦争を継続させて
ロシアを経済的に疲弊つもり
軍事的に勝てなくても、ロシアを衰退させる予定だ
だから軍事的にウクライナ軍を叩いても、米国は負けを認めない
米国は、素直に負けを認め
引き下がるような国ではない。
現代の西側諸国の指導者たちは、核戦争に対し
非常に、鈍感になっている。
1980年代末までは、核戦争を避けることが
西側諸国の指導者の、最優先の課題だったが、もうそういう人はいない。
核兵器を、米国の同盟諸国に打ち込む必要はあるが
民間人を殺害する必要はない
ポーランドは義勇兵という名目で
最も多くの兵隊を送り込んでいる
5~6万人を、義勇兵と称し
ウクライナに送り込み戦争させている
西側諸国が行っている軍事援助は、
ほとんどポーランドを経由し、送り込んでいる
このウクライナ戦争で、一番、攻撃的なのはポーランド
ロシアとしては、ポーランドの軍事基地や
軍事物資の輸送先の飛行場や兵站基地などを
核ミサイルで、破壊するのがよい
カラガノフが言うのは、ポーランド人を殺す必要はなく
最初に警告、このようにポーランドに攻撃されているから
核ミサイルを使って、反撃するが
その攻撃目標となる地域の住民は、全員、退避してほしい
こういう警告を発して、いくらでも欧州の軍事基地を破壊することが可能
これに対し、米国は反撃不可能である。
ロシアは、30分以内に米国人を1億人以上殺害できる
欧州を核攻撃して、米国が反撃できない状態を作ることにより
完全に米国の信頼は、崩れ去る
こういうことをやることで、今回の米国のウクライナ戦争は
どれほど間違ったのものであるか
米国ならびに全世界の諸国民に、教え込む必要がある。
カラガノフの結論
この核の先制攻撃の議論を始めたのは、これによって
欧州、NATO司令部が今、自分たちが何をやっているのか
どのぐらいの危険を冒しているのか、分からせるためである。
私がこの論文を書いているのは、
ロシアを追い詰めて、破滅させようという行為が
どれほど愚劣な行為であるか、教え込むためだ。
勉強オワタ(∩´∀`)∩
にゃんぼうで、遊んでいる場合じゃないにゃ