アメリカンチェリーが来襲した時は、
ちょっとした衝撃だった。
食事をするのはめんどいが、果物は大好き。
ひろゆきが主張していたような八百屋さんはもうない。
なのでスーパーにいくと、必ず果物チェックをする。
アメリカンチェリーに衝撃を受けたことは、よく覚えている。
当時の値段は、もう忘れたがびっくりする安さ
一粒一粒がデケー、とりあえず買って、またビビる。
日本のさくらんぼは、小さくて甘酸っぱく、ほんのりしてる。
ところが当時のアメリカンチェリーは、とりあえずデケー
めちゃ肉厚で、酸っぱさがまったくなく、
これでもかとチェリーの香りと甘さを押しつけてくる。
しばらくの間、虜になって食っていたのだが
2パック目になると、すんごく気分が悪くなってくる。
いやこれは美味いんだと思いこませていたが
しまいには、見るのも嫌になってしまった。
あれから随分、時が経過して、たまにアメリカンチェリーを見る。
まったく食べる気が起きないが、どうも気になる。
何が気になるのかというと、まず価格帯、がっつり高くなっている。
それから、よく見ると、えらい小粒になっている。
日本のさくらんぼも、同じようなところに並んでいて
一目瞭然で分かるようになっている。
価格は、ほぼ同じになっていて、粒の大きさも変わらない。
アリ、あんときは何だったの、と考え込むことがよくある。
妙な違和感が、付きまとって離れない。
頭が悪いから、なかなか分からず、見るたびに、何かが引っかかる。
何かを思索するうえで大切なことは、
こうした違和感のようなものを、どこか片隅にしまっておくことだ。
ふとした拍子にすらすら解決したり
また別のことをやっているとき、ハッとなって気づくことが多い。
TPPや自由貿易、リカードでもいいが、アメリカンチェリーを
最近になって見かけると、あ~あれは侵略行為の一種だったんだなと気付く。
あの価格帯で、あれだけの大きさのものが通常ではなく
採算なんて度外視して、日本人をアメリカンチェリーの虜にする戦略だったよう。
タイの露店で、やす、うめ~と買っていた類の果物ではなく
どんぶらっこっこと、バカみたいに農薬と腐敗防止薬品漬けにして
遠方はるばる日本まで運んでくる。
遺伝子操作・遺伝子編集もしている可能性がある。
あの価格帯、あの品質で販売して、利益が出るはずがない。
非常に長期の戦略であって、かつての植民地支配と考えが似ている。
鈴木宣弘先生がおっしゃっていたように、戦後に小麦やら牛乳などが
余っていた米国は、新たな植民地の日本に、それを押しつけた。
お米が主食でずっとやってきていたから
日本人は料理の仕方、食べ方さえ分かんない。
お米よりパンだということで、お米を食べるとバカになるとか
いろんな運動を展開していった。
学校給食は、パンと脱脂粉乳にされ
食文化がなんだかよく分からないものになった。
キッチンカーが走り回り、日本の女性に料理の仕方を教えたらしい。
でも海外に行って、数日もたてば、和食が恋しくなる。
民主党政権でTPPの話が起きた。
こういうのって絶対にダメなんだよなぁと思っていると
中野剛志さんをはじめとして、猛烈なTPP反対論が巻き起こり
こりゃいけるんかなと見ていたら、絶対反対TPPといって
自民党が勝ち、第二次安倍政権が誕生、めっちゃ前向き
あ~あ、と思っていると、トランプ政権誕生
米国TPP離脱、ほへ~世の中の流れが変わったんかなと見ていると
米国なしにTPP参加、んで、もっと悪い米国との二国間協定
TPP騒動の際、韓国の学者さんが米韓FTAの悲劇を教えてくれたものだった。
日本もこうなるよって、反日の国というイメージが壊れた瞬間だった。
こうした知識あって、果物売り場を見ていると、けっこうおもしろい。
いや、おもしろがってはいけないんだけど、国産の果物がどんどん消えている。
一番ビックリしたのは、イスラエルから変な柑橘類が
安いし買って、2~3日、放置してみた。
すると見たことのない色合いで変色
2~3日腐るって、おっかしい。
だってイスラエルは地中海の行き止まり、端っこにある。
地中海を端から端までいって、ジブラルタル海峡を抜け外洋に出る。
そこからアフリカを回って、インドも通過して、
マラッカ海峡を抜けてっと、ものすごい距離をどんぶらっこっことやってくる。
空輸して儲かるもんじゃないから、海路でやってくる。
そんなに長い間、航海するのだから、農薬やら防腐剤やらがたっぷり。
なが~い旅をしてきても、もったのがわずか3日
これ、ガンとかなっちゃうよね、とたぶん誰でも分かる。
最近、めっけたのは、トルコ産、これまた遠路はるばる
トルコ産だと原油ぐらいの距離かな。
でも見ていると、日本の主婦もバカじゃない。
たぶんなんかヤベーセンサーに引っかかっているのだろう。
いっつも絶対にそういうのって、売れ残っている。
売れ残ってしまって、激安シール置き場にあっても、売れ残っている。
やぱ売れているのは、ちょっと高くても国産の方
そりゃ、イスラエル??、トルコ??、どんぶらっこっこはヤベーって分かる。
安倍さんのお陰で、ずいぶん日本人は貧しくなったけど
果物なんて毎日、食べなきゃいいわけで、しかもそんな怪しいものを
たまに贅沢して、ちょっと高い国産の果物を買って
なんかのご褒美だ~つって食べればいいだけ。
アメリカンチェリーを見るたび、さくらんぼと並んでて
価格も量も似たような感じ。
あえて食うなら、そりゃ、「隣通し、あなたと
あたし、さくらんぼ」、となる。
日本の主婦は、どうも経済学者よりも賢いし
自由貿易だ~、なんだかんだとこざかしい理屈をつけてこられても
な~にいってんだ、このバーカと言っているように見えるので
スーパーに行くと、最初にある果物売り場をグルグル回って考え込んでしまう。
ただ非常に癌が増えているように見えるので
鈴木宣弘のご著書を読むなり、動画でもいいから知ってほしいな。
鈴木先生が寄稿されていたので
月刊、赤旗も買っちゃったな。
モンサントは、確かドイツのデュポンに吸収されたっけ。
農薬で有名なのは、ラウンドアップのグリホサート
それとマラチオン、ダイアジノンが
グループ2A(人に対して恐らく発がん性がある)
テトラクロルビンホス、パラチオンは
グループ2B(人に対して発がん性の可能性がある)
日本では非常に貴重な人で
この人の言葉なら、信じることができる。
成長ホルモンやら農薬やら、癌の話はまた今度
いつもアメリカンチェリーを見て、あんときゃなんだった、
あんな価格で、あんなにでかかったのに、今や「さくらんぼ」と
同じような価格で、大きさも同じぐらい。
どないやって、あんなでかい粒のヤツばっかり集められたんだろ。
一度あれ見せられると、今のしょぼいアメリカンチェリーを
そんなに買う人がいるんかいな、買うのは押しつけられた政府だけじゃね
アメリカンチェリーは、商品として、市場ではとっくに敗北し
米政府にやいやい言われて、しょうがなく日本政府が買ってんのかなと
この勝手な推測を、いっつもしちゃって
アメリカンチェリーの敗北(もしくは悲劇)と、適当に名付けている。