「おばァはん(が)女もアホやけど、男はもっとアホやゆうとったから」

チエちゃん     じゃりんこチエ

 

 

 

 

実は、街の中で、ちょいとした戦争が起きている。

それは、自販機戦争である。

 

 

これはおそらく女性は知らないと思う。

また男性でも、自販機で何かを買わない人は知らない。

 

 

端的に言えば、ガサツな男性にしか分からない。

ガサツで、値段なんか気にしないような人がやっている。

 

 

自販機は、表通りなどの目立った場所や

ゴルフ場みたいな別の場所で買えないところに置かれているのは分かりやすい。

 

 

しかし、ちょっと入った場所、裏道などの

見つけにくいところにも置かれている。

 

 

アリ、こんなところに自販機が!

なんてこともよくある。

 

 

 

日本が、グローバライズ・デフレ経済に突入してから

もう何十年も経過して、その中で自販機戦争は勃発した。

 

 

何が戦争なのか。

もち値段が違って、それが小さな大戦争になっているというワケである。

 

 

ウクライナ戦争以前、表通りの自販機は10%の消費税増税の余波により

軒並み値上げを開始したが、裏通りにある自販機はお値段据え置きだった。

 

 

アホなもんで、な~んも考えず表通りで、ガチャ~ンと買っていた。

どういった経緯か忘れたが、迷った。

 

 

物凄く方向音痴なので、マイッタ、と思っていると

自販機があって見ると、ビックリ、コーシーが50円

 

 

なんじゃこりゃ、とビビって、他のを見ると

70円とか、ペットボトルのは100円のまま据え置き

 

 

マジか~、バッカみて~じゃん、これからここで買お、となり

それ以来、自販機の値段にチョーうるさくなってしまった。

 

 

記憶がブレブレなので、消費増税前そういう値段で

その後、値上げしたかもしんない。

 

 

 

そんな平穏な日常も、米国によるウクライナ戦争で

一気に、大規模な戦争になってしまった。

 

 

輸入財、特に資源価格の高騰で、裏通りでめちゃ安く設定していた

価格は、一気に上げざるを得なくなる。

 

 

逆流性食道炎もちなので、コーヒーは買わないが

紅茶は、めちゃ買うのだが、そこの自販機はずっと100円で頑張っていた。

 

 

それがついに110円になってしまった、城は陥落した。

気になって表通りの自販機の値段を見ると、けっこう上がっている。

 

 

一番ふざけているのは、公民館の前なんかに置いてある自販機で

ペットボトルだと150円~160円、誰が買うねん、と突っ込みたくなる。

 

 

別に買わんでええんじゃ、お上から公金チューチューするからよ

といった素晴らしい維新スピリッツを見せつけてくれる光景でもある。

 

 

競争、競争、と煽る新自由主義者は、公金チューチューシステムを構築し

市場原理を唱えるのに、自分たちは安全地帯にいる。

 

 

だが一方でその犠牲になる人々の方が、圧倒的に多く

自販機戦争も、それに巻き込まれている。

 

 

100円と110円、これの心理的障壁は、けっこうでかい。

100円だから、な~んも考えずにガチャンと買う。

 

 

ああ、もう10円入れなきゃ、とさぐって入れること自体

めんどくなって、もういいや、となってしまう。

 

 

だって喉も乾いていないのに、なんで買うねんと自分に突っ込んでしまう。

ただこれは、10円ならそれぐらいってだけ

 

 

しかしもう事態は急変してしまった。

110円だからって、うっかり買うと内容量がすんげー少ない。

 

 

チビチビ飲みながら書いていると、アリもうない、なんで

よく見ると、なんか容器がめちゃ小さくなってる。

 

 

 

ありゃ一回で書ききれないや、続く。