「信念を維持するには組織的な支えが必要である。

孤立した信者が、我々が言及したような矛盾した証拠に耐え抜くことはあまりない。

 

お互いに支えあうことができるグループの中で確信している場合には、

信念は維持されるものと考えられる。

 

そして、信者たちは、その信念が正しいものとして、

組織外の人々を説得し、改宗させようとする」

レオン・フェスティンガー

 

 

 

 

「反原発」狂想曲 事故報道の虚と実

 

 

はじめに  

 

 

第1章 原子力委員会という「専門家」の実像

 

 

「見たいものが見えてしまった」

島崎委員長代理の「理論」は正しいのか

 

 

理論が間違っていても予測できるのか

田中俊一委員長の「思想」問題

 

 

原子力規制委員会の成り立ち

役割がひっくり返った奇妙な組織構造

 

 

あくまで「専門家」がリードすべきという誤り

怪物となった「原子力委員会」

 

 

予断を与えるような「参考資料」

決めつけではなく証拠に基づく判断を

 

 

 

第2章 国会事故調は何を「見た」のか

 

 

蒸し返された非常用復水器の「破損」問題

小破口を爆発後に素人調査で発見できるのか

 

 

津波が波高計から原発に着くまでの間に破損?

あまりにも不自然な誘導インタビュー

 

 

政府事故調の中間報告への激しい批判

ICは「フェイルセーフ」で閉じていない?

 

 

時間的にまったく成り立たない小破口説

主蒸気逃し弁が機能しないのも地震のせい?

 

 

国会事故調元委員・田中三彦氏の強い思い入れ

議論の骨格は調査する前にできていた

 

 

「反原発3人だけだった」?

ただのプロパガンダの垂れ流し

 

 

反原発人脈が国会事故調に流れ込んだ

原発停止のために国会事故調をつくった

 

 

 

第3章 原発事故の「火事場泥棒」たち

 

 

発送電分離で電気料金が上がるのは常識

福島第一原発事故と「垂直統合」には因果関係がない

 

 

ヨーロッパの電気料金は発送電分離をして上昇した

ドイツでは税金・賦課金を除外しても電気料金が上昇

 

 

アメリカの発送電分離は停滞している

無理な議論を展開する発送電分離論者

 

 

専門委員会の求める「安定的」も垂直統合が優れている

最初から「発送電分離ありき」の専門委員会

 

 

経済産業省の発送電分離派の待ちに待った逆襲

事故直後の発送電分離は「火事場泥棒」

発送電分離で巨額の利益を受ける投資会社

 

 

 

第4章 東京電力の「罪」とかいったい何か

 

 

東電幹部は刑事訴訟されるべきなのか

なぜ東京電力は「逮捕」されないのか

 

 

福島県内にガンが増えたら東電幹部のせいなのか

菅政権の最大の問題は「原賠法」に違反したこと

 

 

東電は福島沿岸の調査をしていた

シュミレーションも繰り返していた

 

 

電源喪失にGEの責任はないのか

津波リスク評価を怠ったのは東電のせいか

 

 

東電は本当に「撤退」することを考えていたのか

「退避」か「撤退」かは、どうでもよいことではない

 

 

「規制の虜」を振り回す『国会事故調報告書』

政治家の責任はまったく問わない国会事故調

 

 

情報を隠すという「罪」は今回の事故ではどうか

原発をめぐる歪んだ情報構造も考慮すべき

 

 

 

第5章 放射線をめぐる出口なき「迷宮」

 

 

年間1.2ミリシーベルトに震え上がる人びと

作家の玄侑宗久氏が指摘した「1ミリシーベルト」の奇妙さ

 

 

なぜ「1ミリシーベルト」にこだわるか

原子力の「専門家」による1ミリシーベルト

 

 

放射線への恐怖を政治的に利用した細野豪志氏

20ミリシーベルトでも十分に「合理的」な基準だ

このまま除染だけでも28兆円に達する

 

 

 

第6章 地震を予言する「地震ムラ」の正体

 

 

東海地震はどこに行ったのか

すでに東海地震は「科学」ではなくなっていた

 

 

「原発ムラ」だけではなく「地震ムラ」も問題だ

地震の予兆に使われる数字について考える

 

 

震源地がバラバラで他との連動もわからない

なぜ下北半島が「狙われる」のか

 

 

下北半島の活断層が動くのは何年で何%なのか

イタリアの「ライクラ裁判」で振り返る

科学者に政治的権限を与えてよいか

 

 

 

第7章 原発がゼロになる日ー日本のエネルギーと安全保障

 

 

陰りを見せるヨーロッパの太陽光発電ブーム

日本では「家計にしわ寄せ」で続くのか

 

 

怪しげな議論で始まった買い取り制度

根拠が薄弱だった孫氏の「ソーラーベルト構想」

 

 

混乱の最中に『週刊エコノミスト』の扇動特集

夢物語だった民主党のエネルギー戦略

 

 

事故が起こったら5割アップの原発コスト

原発コストは高いほうが喜ばれるのはなぜか

 

 

なぜ揚水発電は原発コストでなくなったのか

妥当性のある数値を前提にして議論すべき

 

 

日本の原子力は安全保障にとって大きい

倒錯している「脱原発核武装」の議論

 

 

 

第8章 FUKUSHIMAに生まれた「螺旋」

 

 

「ウィキペディア」の福島第一原発事故

出典があれば根拠もあるとは限らない

 

 

回り始める誤報の無限スパイラル

危うい「螺旋」を加速させる反原発論者

 

 

混乱のなかで宗教的回心が起こるとき

パニックの状態のなかで情報に飛びつく

200年祟ったフランス革命の「沈黙の螺旋」

 

 

 

 

この本は、もう十年前になるだろうか。

原発に関して、異様な集団ヒステリーが起きていた。

 

 

飛び交う情報のほとんどがデマであったことは、別に驚きではない。

こういう時にこそ、ショック・セラピーが有効だからである。

 

 

 

今になって思うに、左翼の反原発活動家の人びとは利用されたのかもしれない。

日本のあっち系の人たちは、戦後に過激な暴力活動を行っていた。

 

 

だからその反省として、核兵器=原発と見なし

原発反対ドンドンって、やっていたのかもしれない。

 

 

 

山本太郎の「れいわ新撰組」の経済ブレーンの松尾さんは、

通貨は国が計算単位を決めている、このことが心情的に受け付けないようである。

 

 

「陛下の赤子」というイメージが、ついて回るそうだ。

マルクス経済学が専門なので、そういう思想なのは分かるが、何とも言えない。

 

 

 

反権力から反国家のテーゼが、横たわっている。

しかし無政府主義というわけにもいくまい。

 

 

国民国家の本質的な批判から、市民国家を紡ぎ出そうというなら分かる。

しかし、マルクスは強力な思想家ではあるが、哲学ではない。

 

 

 

まあ左翼の人たちは、無責任にやっていればいいのだろうけど

問題は、右翼・保守を名のる言論人のみなさまである。

 

 

愛国心や伝統、など日本は素晴らしいと語り、

一方で、売国奴を堂々とやっており、一般庶民を騙している。

 

 

米国に土下座をして生き延びて、

今は、中国共産党に媚びへつらう。

 

 

左翼の人たちの人気がなくなって、

誰もかれも、自分は保守だという時代になっちゃった。

 

 

 

新マルクス主義なのに、保守だという。

文化や伝統を破壊するのが、保守だという。

 

 

LGBTは、民主主義をアップデート(更新)するためで

民主主義のバグ(不具合)を乗り越えるのが、保守だという。

 

 

 

維新ちゃんは、大阪独立を叫び、革新勢力なのだと言い

改革だ、革命だと大騒ぎするのに、保守なのだと言う。

 

 

始めは、パチンコ屋さんのマルハンをずぶずぶで、半島系だったのに

今は、中国共産党に媚びへつらうが、保守らしい。

 

 

大切な木々を切り倒して、文化大革命の真似事もしている。

単に左翼イデオロギーを悪用しているだけにしか見えないのだけれど保守らしい。

 

 

 

右翼も左翼も、金が儲かればなんでもいい時代なのかもしれない。

この著者、東谷さんには、まだまだ本を書いてもらいたい。

 

 

だって本当に読みたくなる著者が、めっきり減ったんだもの。

電気料金がめちゃ上がったので、あの頃を思い返すには、最高の本だと思う。

 

 

今また読み返しても、全然、色あせておらず

それどころか、ソーラーパネル被害が目立つ今こそ、読むべき本だろう。

 

 

 
 
 
 

 

せ~の

 

大阪市南港咲洲メガソーラー発電所は外資系 - YouTube