「儂が命ずる 今からこの場を去る者の罪を免除する

 

一度、巨人の恐怖に屈した者は、2度と巨人に立ち向かえん

巨人の恐ろしさを知った者は、ここから去るがいい

 

そして、その巨人の恐ろしさを、自分の親や兄弟、愛する者に

味わわせたい者も去るがいい」

ドット・ピクシス   進撃の巨人

 

 

 

 

 

 

 

 

積極財政派内部でも、意見対立はある。

政治家同士でも、同じである。

 

 

安藤さんは、安直な積極財政派。

西田議員は、自民党内部の積極財政派。

 

 

安藤は、西田は消費税やインボイスを分かっていないという。

池戸さんと成田悠輔くんの対談を見て、これ

 

 

 

 

 

まるで、小学生の感想文のよう。

文字起こしした後に、この意見を思い返すと、うーんとなる。

 

 

安藤さん、いいけど、三橋信者だからなー、

って昔、誰かが言ってたのを思い出した。

 

 

この時、あーなるほど、だから安直なのか、

考えが浅いのか、と腑に落ちた気がする。

 

 

西田の言動は、確かにふらふらしている。

民主党政権時とは異なり、第二次安倍政権時以降ぐらぐらしている。

 

 

昔、討論番組で、西田と三橋が出ていた。

増税するなら、消費税じゃなく法人税でしょう、と喚く三橋に、

 

 

それはそうなんだけど、と苦々しく呟く西田がいた。

いかに、増税派に押しまくられているのか

 

 

消費税を上げたくって仕方がない人びとが多いのか

消費税を上げられてしまうんだなと思った。

 

 

国民はついてこない。

マスメディアも増税一色、御用学者も増税、増税と騒ぐ。

 

 

MMTが入ってきていたが、理解できている人は

1.2億人の中で、多く見積もっても2万人前後。

 

 

西田は、一応世襲政治家といっても、

いわゆる戦後の大物政治家の世襲議員でもない。

 

 

政治力があるかないかは、分からない。

ただ孤立していたことだけは、確かである。

 

 

ただ財政に関して、一番理解していたのも彼だけだった。

今では、たいぶ仲間が増えたようだけれど、まだまだ少数。

 

 

おまけに、みな小物、選挙に圧倒的に強いのは、

城内実ぐらいで、彼もやっと学び終わったぐらい。

 

 

また西田自身も、財務官僚や御用学者と渡り合えるようになったのは、

本当に最近のように見える。

 

 

 

 

 

議会で、財務官僚と戦えている。

嘘をつくのは、簡単だが、見破るのはたいへん。

 

 

それができるようになった。

西田でさえ、これなのだから、他の議員なんて

財務官僚や御用学者からすれば、ちょろい。

 

 

安藤は、消費税やインボイスが分かっていないと

西田を批判するが、西田は税理士事務所を経営している。

 

 

 

 

 

また現役の参議院議員でもあるので、

当然、有権者の声も届く。

 

 

消費税がいかに悪税か、インボイスがいかに危険か

分かっていないはずがない。

 

 

かれは、昔、動画でたしかこのように語っていた。

「いつか、巻き返してやろうと思っています」

 

 

自民党内で彼は小さな種火だったが、

今ではそれなりに大きな炎になっている。

 

 

故西部さんに影響を受けて、彼の中に灯った火、燻り続けた火、

負け戦ばかりでも灯し続けた火、それが彼の行動に表れている。

 

 

三橋貴明のように、オレが正しい、なぜオレの言う通りにやらない

この姿勢が、安藤に見て取られる。

 

 

 

経済政策は、政治である。

政治とは、高度な技術である。

 

 

高度な技術とは、一般庶民の多くを巻き込んでいきながら、

官僚、学者、各種団体やその代表者などまで、束ねていく技術。

 

 

 

安藤自身がこの動画で述懐しているように、左派でさえ、この状況。

 

 

 

消費税は社会保障の財源と思い込んでいる。

インボイスに至っては、分かっている人自体がほとんどいない。

 

 

一番、左派である共産党さえ、

消費税は5%に、としか言えない。

 

 

インボイスを追求してきた共産党でさえ、

弱者に厳しいとしか分かっていない党員が大半だろう。

 

 

 

左派は、困窮している高齢者にもっと多くの年金を

支給したいと思っているだろう。

 

 

満足にご飯を食べられない子どもたちを

救ってあげたいと、右派より思っているだろう。

 

 

住居のない人々(ホームレス)を

救ってあげたいと思っているだろう。

 

 

日々の生活に困窮している人びとを

なんとかしてあげたいと思っているだろう。

 

 

 

しかし、「財源は」と聞かれて、答えられない。

 

「将来世代にツケを残していいんですか」

と言われると、黙らざるを得ない、

そういう巧妙な仕掛けになっている。

 

 

 

新自由主義革命という上からの革命は、

そういう様々な仕掛けが構造的に内包されている。

 

 

日本だけではなく欧米も苦しんでいるのは、

そういうものが構造化されてしまって

一般庶民が抗えないようになっている。

 

 

 

この闘争から逃げ出した安藤が、西田を批判するのはおかしい。

負け戦ばかりの中、まだ西田は戦い続けている。

 

 

この戦いはまだまだ続く。

経済学者でもなく、経済評論家でもない、エコノミストでもない

三橋レベルの安藤が、この闘争の中、言論戦で勝てるはずもない。

 

 

中野さんは果敢に言論戦を行い

藤井先生は、肩書を利用して、空中戦を行っている。

 

 

他にも多くの経済系の言論人が戦っている。

各人はそれぞれの持ち場で戦うのが、戦場である。

 

 

戦場の中でも、一番たいへんなところは政治だ。

西田は負け戦ばかり戦っている。

 

 

負けても負けても、まだ戦い続けている。

戦場から逃げるのは簡単だが、負け戦と分かっていて戦うのは困難だ。

 

 

戦場から逃げた人間が、負け戦と分かりつつ戦い、

いつかはひっくり返してやると、まだ戦っている人間、

この人を安全地帯から非難する。

 

 

これを人間世界ではどう表現するか、「卑怯」の一言に尽きる。

 

 

西田を、別に全面的に支持しているワケでない。

現在の自民党の財政拡大が、

一般庶民を救ってくれるとは限らない。

 

 

諸外国でみられるように、ただ単に富裕層を

超富裕層にするだけかもしれない。

 

 

 

ただ経済3主体のうち、政府部門しか国民を救うことができない。

税によらない圧倒的な政府部門の財政政策を、強調したい。

 

 

 

 

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