「拝啓、財務事務次官殿、批判しまくってごめんなさい。

でも、間違っているのは、あなたです。」

中野剛志   『奇跡の経済教室【大論争編】」序文

 

 

 

 

 

 

 

 

この悪性インフレ中に、読んじゃった。

中野さんが、こんな気分が高揚しているのは、初めてのような気がする。

 

 

ま、そりゃそうか。

わざわざ、鴨がネギしょってやってきたんだもの。

 

 

これまで、財務官僚が表に出てくることなんて

考えられなかった。

 

 

出てくるのは、御用学者と御用評論家、御用エコノミスト

いっつも裏で、こそこそ根回しして、ハイ増税ね、がお約束。

 

 

現役の財務次官、財務省のトップが出てきてるうう

うそ~ん、って思いながら、一気読み、あーおもろかった。

 

 

知らぬ間に、世の中こんなことになってんのかとしみじみ。

 

 

 

 

目次

 

 

はじめにー専門知識を詰め込むより、「考える力」を磨いたほうがいい!

 

矢野論文を巡る大論争

 

アタマをキレッキレにするサプリ ① ソクラテスの論争術

 

 

第一章 氷山に向かって突進するタイタニック号

 

財務次官は何を訴えたかったのか

財務次官にあるまじき行為

金融市場の奇妙な反応

 

アタマをキレッキレにするサプリ ② 名探偵の推理力

 

 

第二章 黒ひげ危機一髪

 

デフォルトして如何なる事態を想定しているのか

財政破綻する国、しない国

 

「日本国債はデフォルトしない」はコンセンサス

機能的財政

 

信用創造

お金とは何か

 

財政赤字はツケではない

政府支出の実態

 

黒ひげ危機一髪

インフレの問題

 

アタマをキレッキレにするサプリ ③ プラグマティズム

 

 

第三章 バラマキ合戦

 

国庫には無尽蔵にお金がある?

政策目的と政策効果

 

ロールシャッハ・テスト

財政出動と経済成長

 

分配と成長

もう一つの分配効果

 

アタマをキレッキレにするサプリ ④ 世界を支配する理論

 

 

第四章 インフレは制御できるのか

 

デフレの問題

量的緩和ではインフレは起きない

 

資本主義とは何か

インフレが制御不能になった例

 

インフレが制御可能である理由

健全財政と民主主義

 

財政民主主義とは何か

機能的財政と民主主義

 

アタマをキレッキレにするサプリ ⑤ 宮本武蔵の兵法

 

 

第五章 日本は、二周回遅れ

 

欧米の常識?

アメリカの主流派経済学の変化

 

経済学の非常識な前提

経済成長による財政健全化

 

財政黒字は良いものか

二つのインフレ

 

 

アマタをキレッキレにするサプリ ⑥ 松下幸之助の叡智

 

 

第六章 最後の問題

 

財務次官は、本当は分かっているのではないか

 

 

アタマをキレッキレにするサプリ ⑦ 失敗の本質

アマタをキレッキレにするサプリ ⑧ 思想の免疫力

 

 

おわりにー楽しく読んでアタマがキレッキレになってしまった方へ

 

 

 

目次を書き出しているだけでも、楽しくなる。

 

 

負け戦と分かっている戦いばかりやってきてたのに、

鴨がネギしょってやってくるんだもの、そりゃウキウキになる。

 

 

たぶんTPP論戦から始まって、やっと来た勝ち戦

それなのに、ウクライナ戦争だもんな、ほんとツキがない。

 

 

 

世界インフレと戦争恒久戦時経済への道(幻冬舎新書)[中野剛志]

 

 

んで、急きょ、この本を出版したのかぁ~。

本屋さんで、めっちゃ店員さんに推しておいたよー。

 

 

20万部売れたり、する人だって。

13万部って見て、びっくりしてたよー。

 

 

この本も相当、売れていると思う。

だって、3刷で1か月以上待たされた。

 

 

どれだけ売れてんだろって、見たら3刷、嬉しかったな。

 

 

でも、最後のほうで、悲しみが襲った。

藤井先生と完全に、決別してしまったのを知って。

 

 

思い返すと、確かに先生、そういうこと言って

アリリ、風邪の酷いヤツだろー、つってたのは、

まずいんじゃあ、と思ってはいた。

 

 

しかし、医者の実態をよく知っているので、

そう言いたい気持ちも分からなくもない。

 

 

大学病院勤務の医者は、市井の医者を、

町医者とバカにしたりしたり、いろいろある。

 

 

藤井先生は、どうせ政府はまた金出さんのやろとキレていたから、

経済活動とコロナと天秤にかけたんかなと思ってた。

 

 

同じ故西部さんの直系でも、少々毛色が違う。

思想的には中野さんが似ている。

 

 

なんていうか態度っていうのか、

そういう面は、藤井先生が似ている。

 

 

中野さんは、凄い切れ味の日本刀のよう。

哲学方面に入ってこないのも、正しい、止めた方がいい。

 

 

西部さんみたいに手前にいるのが、一番。

しんどすぎるし、時間がかかりすぎる。

 

 

藤井先生が似ているなぁと思われるのが、

いろんな人を受け入れる姿勢。

 

 

受け入れすぎていて、ちょっとなぁと思うところもあるけど、

でもそれも朝ナマに常時出演で、びびった。

こういうことか、と。

 

 

たぶん、コロナ対策をしていた尾身さん、が問題なんだろう。

 

 

自分が医者行って、診察受けていたら、尾身さんの話が。

なんか上品で感じ良さそうな人ですね、って言ったら

 

 

尾身さんの身内の人がどうのこうの

お金がどうのなんて、聴きたくない話をされて、

 

 

ふ~ん、こんな悪口言われているなら、

たぶんいい人かな、と思ってた。

 

 

コロナ自体、興味がないし、知りたくもない。

人柄がよければ、任せて問題ない。

 

 

でもこんなしょーもないことで、ねぇと。

中野さんは、ちょっと孤高で、潔癖症なところがあるし、

いつかこうなる運命だったんだろう。

 

 

中野さん信者で、本は全部勝っているが、

藤井先生の本は、だいぶ前に2~3冊買って止めた。

 

 

ファンだけど、読みたい本はいっぱいあるし、

読み返さないといけない本も、たくさん。

 

 

そうそう宣伝、宣伝

 

奇跡の経済教室【基礎知識編】

 

奇跡の経済教室【戦略編】 全国民が読んだら歴史が変わる  /ベストセラ-ズ/中野剛志 (単行本) 中...

 

 

これらの本の破壊力は、大きかった。

これだけ分かりやすい本はない。

 

 

この本のおかげで、ほら、こんな人まで

 

 

 

 

 

 

 

「世界インフと戦争」まで読んでいた。

 

 

 

 

成田悠輔くんより、経済学に詳しくなってる、びっくり。

経済学の専門書なんか読まずに、経済議論についていける。

 

 

本の破壊力を思い知らされた。

3冊全部、買うべし。

 

 

確かに、日本国民必読の書かもしれない。

 

 

そして、中野さんが推薦する本も、外れたためしがない。

 

最近だと、「新しい階級闘争」(マイケル・リンド)

古くは、「ショック・ドクトリン」(ナオミ・クライン)

「負債論」(デヴィッド・グレーバー)などなど。

 

信者やってて、ほんとよかったと思わされる本ばかり。