ソチの時の葛西紀明選手応援歌MV
ラップはあんまり好きじゃないんだけど、
ゆっくりとしたテンポの曲は、妙に心に沁み込む。
なぜかなと考えていたら、歌詞が重要になるので、
その歌詞が心に沁み込む度合いが強ければ、強いほど、良い曲になるように思う。
最近、やっと知ったのだけれど、ソチという場所は、旧ソ連時代、
保養地として有名だったらしい。
あの時代の歴史を読んでいると、共産党幹部がよく保養地として利用していたようだ。
旧ソ連は、日本人や日本の軍人さんに酷いことをしたのだけれど、
もう日本人の記憶の中には、残っていないのかもしれない。
旧ソ連軍の暴虐の限りは、恐ろしいものだったようで、
日ソ中立条約を破って、突如、侵略してきたため、
電話交換手の女性は全員服毒自殺したりと、実に陰惨な歴史がある。
その侵攻に対し、帝国陸軍は徹底的に交戦した。
この経緯を読むと、かつての日本人は凄かったと感動する。
天皇陛下の停戦命令を受け入れ、70万人が連れていかれ、
極寒の地で、強制労働させられ、かなりの数の人々が命を落とした。
教え子の中に、おじいちゃんが連れていかれたで~、という子がいて、吃驚したことがある。
うわー、よく生きて帰ってこられたなぁ・・と呟くと、
おじいちゃんお手手しわしわー、めっちゃ優しいねん、と無邪気に言うの聞いて、
孫の時代にもなると戦争の記憶も、飛んでいくのだと実感した。
ソチでオリンピック、なんともなあぁ。
今は、ヒラマサでやっているが、オリンピックでメダル、メダルと騒ぐのもあまり好きじゃない。
メダルのために犠牲になった選手も多い。
国を代表して、国家を背負って、というあまりの重責を、たかが競技で担わせるべきじゃない。
メダルを取れたら、よかったな~ぐらいで丁度いい。
メダルを取れなくても、失敗しても、選手たちを責めてほしくない。
4年に一回の祭典で、よく頑張ってくれた、有難うって思ってほしい。
あと、この曲に注文を付けるとすれば、神風、なんて重い言葉を軽々しく使ってほしくなかった。
ゴロがいいからと軽く使っているけど、それは止めてよ、と思った。
大東亜戦争の歴史は、日本にとってあまりに重い。
この重みをずっと背負って生きていくのが、日本人なのだと想ふ。