通貨発行権を使う経済政策を唱えておられた
丹羽春喜先生がお亡くなってしまった。


丹羽春喜先生の動画は、数多く残っている。
先生の論文もネットで、公開され、無料で読むことができる。


先生は典型的なケイジアンで、かつ計量経済学者だった。
論理と現実より、数式ばかりに頼った
現在、蔓延っている主流派経済学を終始批判されておらた。


長い動画なので、飛ばして40分前後を見てもらうと、
三橋貴明が、先生のシニュリッジ政策をバッサリ切り捨てている。


「それは単に方法論の問題ですよね?」
「国債を発行すればいいじゃないですか?」
とはねつけている。


これでは議論にすらならない。


「国の借金」運動を財務省が長年やって
国民の頭に刷り込み続けているから、
国債発行なしに財政政策を打てるシニュリッジ政策を
ずっと訴えている人々がいる。


海外でも行われたことがあるし、日本でも
太政官札の発行がよく知られている。


先生は、これを長年訴えてこられ、
スティグリッツが言及し、高橋洋一が
マスメディアで言ったとき大きく取り上げれら話題になった。


由利公正が行った太政官札発行だが、独自のモノではない。
既に藩札という実例があった。
これについては、また機会があれば。


そして今の三橋貴明だが、シニュリッジ政策を
パクり出して、びっくり。





現在、行われてる日銀の国債買取は、
広義のシニュリッジ政策である。


三橋が述べているのは、通貨発行益で、
これまたシニュリッジ政策だが、
先生が主張されていたことの一部だ。


最初の提唱者の丹羽先生の名前を一切出さず、
高橋洋一レベルの話をしていた。


http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=199190
高橋洋一のアホぶりは、こちらを。
先生の元の論文を読まれても構わない。


いくら先生の主張が難解で理解できなかったからといって
名前も出さずに、パクってよい訳ではない。


中野さん、藤井先生と三橋貴明は
国債を発行せよ、と叫んでいたはずである。


いわゆる「国の借金」に洗脳された国民が大半なので、
借金には、数えられないシニュリッジ政策しかない
というのが、積極財政派の長年の主張であった。


この期に及んで、シニュリッジ政策を言いだすとは
ほんとに経済評論家という胡散臭い存在にウンザリする。