どこの国もマスメディアが嘘ばかりつくので、
嘘つきメディアと呼ばれている。


日本でもTVや新聞を筆頭に嘘ばかりつくので、
信頼できる情報を発信してくれるジャーナリストを
見つけるのが困難だ。


個人的には、一番信頼できるのが、東谷さん。
グルーバリズムの危険性をいち早く指摘してくれたし、
郵政民営化やTPPについても、正確な情報を提供してくれて、
実に緻密に話を組み立ててくれる。


これだけ8%の消費税増税の衝撃が大きいので、
できるはずがないと漠然と考えていたが、
東谷さんは、ちゃんとした情報を提供してくれた。


スティグリッツ教授の本は何冊か読み、
けっこう信頼できる経済学者だなーと思っていた。


米国の深刻な問題点をいくつも抉り出して、
その解決策の提案は、納得できるものだった。


そのスティグリッツさんが来日して、
再消費増税の先送りを語ったようだ。


東谷さんの話を聞いて、なるほど、安倍首相と官邸は、
儀式を行っているのだと腑に落ちた。


ほんとに安倍さんは、小泉・竹中(と子分の時計泥棒高橋洋一)路線を
忠実に辿って、実に汚いお題目政治を行っている。


週に何度もマスメディア幹部連中と会食をして、
完全に情報を操作しているから、
あれだけ酷かった民主党政権よりも
酷い経済運営を行っても、支持率が下がらないのかもしれない。


実質的には、民主党の野田政権のときより
確実に日本人は貧しくなっているのに・・・。


コストプッシュ・悪性インフレ・スタグフレーション、
つまり物価は上がったのに、勤労者の賃金は下がるという
最悪の結果をもたらしているけれど、
あまり日本人の一般庶民は切れてない。


理由は安倍政権支持率、自民党支持率が安定的に推移しているからだ。
原因は、マスメディアを制御し、情報を歪めていること、
お題目を唱えていることなどだろうか。


米国ではトランプ旋風が吹き荒れているのは、
かつて資本主義の根本矛盾である格差が
どうしようもないほど開いていて、一般の米国人勤労者は
ウォール街政治にはうんざりしているからだ。


なんでも教師ですら共稼ぎじゃないと食えないぐらいらしいので、
ここまでくると民主主義の反動がくるのは当然の帰結。


サンダースがヒラリーに負けるみたいだから、
ヒラリーとトランプ対決になったなら、
日本にとっては、トランプさんのほうが有難い。


日本の官僚にとっては困るだろうが、
属国から抜け出して、自主独立できる可能性が高い。


アベノミクスの第二の矢は財政出動だったが、
機動的、なんてつけたために、今や民主党と同水準しか、
公共投資が行われていない。


公共投資してもGDPにほとんど寄与しない
インチキマクロモデルを使用していること。
(ちなみに小泉政権下で導入された)


公共投資の基準が、費用便益分析、いわゆるビーバイシー(B/C)で
きちんと図ってやらないとー、と叫ぶ阿呆ども。
(主犯は時計泥棒高橋洋一)


などいくつかの理由で、ガンガン減らして、
今や地方は人余りで、人員を減らしている。


各種増税と消費増税、急激な円安誘導で強制的に物価を押し上げ、
政府部門の予算削減で、景気が良くなるわけがない。


本来なら敏感に反応して、安倍政権に怒りを覚えないと
いけないはずだが、米国ほどどうしようもない格差が
広がっているわけではないから、まだ時間がかかりそう。


日本人のほとんどが貧困層に叩き落されて、
やっと反グローバリズム・自由放任な経済的自由主義に
反対の声が大きくなるのだろう。


次回は、費用便益分析・B/Cについていこうかな。