うしおととら

まさか、この作品がアニメ化されるとは、思わなかった。
数多ある漫画の中で、もっとも秀逸な作品なのだが、
ずいぶん、昔のものなので、もうないかと考えていた。


寄生獣も、ないかなと思っていたのに、アニメ化されたので、
過去の名作で、作品化されていないものに
目をつけられる時代になったのだろう。


名作というものは、作者だけではなく、
読み手も、巻き込むもので、
何度も読み返すことができるもの。


だから、名作をアニメ化するのは難しいはず。
登場人物の声、主題歌、どこを強調するかなど、
いろいろと思い入れがある。


寄生獣は、全１０巻という短いものだったが、
うしおととらは、けっこう長い。


長いけれど、どこをとっても見事なものなので、
全部をきちんと丁寧に作り上げてくれると、
ワクワクしていた。


けれど、ぅー、なんか、違う、え、あっこ飛ばすの・・
なんて、文句ﾌﾞｰﾌﾞｰ。


これだけの作品を、なんてもったいない。
特に、なまはげのところを飛ばしてしまうなんて・・・。


なんでかな、と考えるに、
やはり儲けが、あまりに短期的になっているのかなと。


金出す側が、おかしいのだろう。
うしととらほどの作品となれば、何度も見てくれるはず。


原作が、そうであって、何度も読み返す。
何度読んでも、面白くて、感動する。


わざわざアニメにしたのだから、
そういうことも想定してきちんと作ってほしい。


後からでいいから、なまはげのとこは入れるべきだ。


ワンピースみたいな有名作品は、原作にないことまで
付け加えているのに、この名作を引き延ばさないのは気に入らない。


あと、字幕も気に入らない。
英語字幕を見ると、めっちゃ腹が立つ。
これじゃ、でんでん、感動が伝わらないじゃねーか。


作者、畢生の作品なはずで、作者が、
この作品を作るまで、生きてきた全てを塗りこめている。


その全てをうまく表現してほしかった。
あまりに、もったいなすぎる。
今後に、期待するか。