亀田劇場が、やっと終わったな・・・と思った。
見てみると、なんだか可哀想な気もした。


結局、この子はボクシングの基本を
まったく習得せずに、この世界を去った。


本来、有利なサウスポーは、左ストレートが
生命線で、あとは右フックぐらいか。


右対左の対決は、それぞれの大砲が向き合い、
右も左も、利き手のストレートが、ずどんと当たる。


だから、怖い。
常に、左ストレートに気を使い、
左へ左へと周りこみ、射程から逃れながら、
こっちの右を当てるべく、様子をうかがう。


亀田は、最後まで左ストレートの基本を習得できなかった。
これでは、アマよりも下手くそで、それが可哀想に思えた理由だ。


それに引き換え、河野選手は極めて基本に忠実で、
亀田を倒した場面は、きれいな右ストレートが入った。


きちんと右足を蹴り、腰を回転させ、
左を引き、自動的に右が出ている。


体重が低い階級だから、KO勝利はなかなかむずい。
だからコンビネーションで倒すのだが、
あまりに亀田が打たれ弱かったので、
助かった一因だといえる。


もらったと思った瞬間、踏みとどまっていれば、
連打を食らって、終わりだった。


唯一、亀田が河野選手をぐらつかせたが、
いいタイミングで、右フックが入ったけれど、
所詮、手打ち、つまり猫パンチのようなものだった。


その証拠に、右肩が動いていない。
基本を習得していて、きちんと打っていれば、
左ストレートにつながったはず。


それにしても、この子はけっこう気の毒かもしれない。
実力どころか、基本もできていないのに、
Tvに持ち上げられて、有名人となってしまった。


これでは、街で喧嘩を売られても、
逃げるしかないレベルだ。
ど素人にも敵わないだろう。


ましてや小さい。
常にボディガードがいるなぁ・・・。


全部は↓






今、サウスポーでお手本になるのは、
やはり、山中選手かな。





とてもきれいなストレートでほれぼれする。
右利きにとっては、天敵だな・・・。
これに対処するには、どうしたらいいか悩んだものだった。


サウスポーとの練習を重ねるほかないが、
数が少なく、ましてやこれほどとなると相手がいないのだ。