http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131120-00000006-wordleafs-fight&p=1



飯田さんは、慎重に言葉を選んで

使う人だなと上記のニュースをみて感じた。



ボクシングの試合など、まったく見ないように

なってしまったのだが、偶然、亀田vsコリアンボクサー戦を

見ることができて、ちょっと考えさせられた。



まず相手だが、驚くほど弱かった。



ジャブがほぼ使えない。

ストレートを習得してない。

ベタ足で、フットワークが使えない。

パンチ力が、決定的にない。

ミエミエのスイングを使うが、カウンター用ではない。



試合を見た人にはわかっただろうが、

右ストレートが、びっくりするほど遅い。

素人が見ても分かるほどで、

経験者からすると、まるでスローモーション、

コマ送りのようだった。



この選手は、ほんとに世界ランク十何位か、

いったいどうやって、ランク付けをしているのか、

いや、実のところ、かませ犬なのか。

わけがわからなかった。



バンタムだから、パンチ力がこの程度なのかなとも

考えさせられたが、大砲である右ストレートが

あれだけガツガツ当たって、倒れないところから、

このコリアンファイター自体に問題があった。



ディフェンス面は、絶望的だった。

アゴは、常時あがっている。

リバーが、がら空きになっている。



アゴが上がっているスタイルは、致命的だ。

特に、サウスポー相手なら、左ストレートを

もろに顎に食らって、崩れ落ちてしまう。



右ストレートがあれほど遅いのも、

カウンターの絶好の餌食で、おいしい相手といえる。



選びに選んで、この程度の相手に、

いくども決定打を浴びた亀田は、

もうこれが、彼の限界である。



ど素人同然だった彼のボクシングは、

随分と成長した。



しかし、臆病すぎる内面は治らなかった。

いきがってみせても、リングに上がれば、

それは、もろに出てしまう。



サウスポーは有利なのは、やはり

一番の武器である左ストレートが、

最短距離で、相手の顎に突き刺さるからだ。



サウスポーと対峙する際、一番気をつけるのは、

左ストレートなのである。



オーソドックスにとって、一番脅威となる

左ストレートを亀田は持っていない。

となると、恐怖感が全然違う。



怖いのは、右フックだけになり、

それさえ、もらわなければダウンすることはない。



現在、亀田が持っているのは、右のジャブと

右のフック、あとはフットワークだ。



スピードでは、圧倒的に亀田が上だった。

ジャブの打ち合いも、亀田が勝っていた。

手数も多かったし、連打も5か6まで打てるので、

近距離の打ち合いも有利だったはず。



だが、試合を支配していたのは、お世辞にも

ボクサーとはいえない、コリアンファイターだった。



ドタドタと不恰好に前に出てくる彼に対し、

有効に足を使い、回り込んで打っていたが、

なにせパンチ力がない。



上半身だけで打っているので、

これはボクシングのそのものの基本ができていないから、

ボクサーのパンチではないのだ。

ど素人のどつきあいみたいなものなのである。



フットワークは習得しているのに、

ストレートが打てない理由が分からない。

トレーナーの責任なのか、それとも亀田が、

ボクシングに向いてないからだろうか。



いづれにせよ、試合を支配していたのは、

コリアンファイターであったし、スリップだったが、

一応、判定はダウンととられたこと、

そしてなにより有効打の点を見ても、

完全に、亀田の完敗だった。



でも、勝ったのは、亀田だったのだから、

相手のコリアンが怒るのも無理はない。



けれど、元々、八百長で、亀田勝利前提の

試合だったのでしょう・・・・。



こんな弱いヤツはそうそうお目にかかれない。

巧さ、強さ、という視点で見ると驚愕するが、

あれほど、弱いと欠点が誰にでも分かるので、

ボクシング界に自浄作用が働くだろうから、

そう悪いものではないかともおもふ。