現代の母親が、壊れかけている、

あるいは、壊れかけている、悲惨な状況今日は、

未だ、底打ちを見せていないように、感じられる。



おそらく問題の本質は、正解がないことにある。

そのことが、いっそう母親が「孤独」にさせている。

そういった現代における闇、といったものである。



さて、先回は女の子を授かった場合について述べた。

今回は、男の子を授かった場合について述べたい。



現代の母親にとって、一番の問題がこれになるかと、

現場にいる身としては、ひしひしと感じている。



male と female は根本的に異なる。

それは、あらゆる面にわたって、異なるといえる。

それが、人間の良さでもあると考えている。



男児は、ざっくりいって、女子と比べ、

非常に素直で、母親の言うことを絶対視し、守る。



それは、母親側から見ると、非常に従順で、

いうことを聞いてくれて、なおかつ、常に母親サイドにいて、

母親を孤独から救ってくれている。



その時期は、だいたい、サンタを信じている時期まで、

もしくは、第二次性長期といわれる時期までである。



それ以降、きっぱりと母親とは距離を置くようになる。

家庭内部では、そうではなくとも、いったん外にでれば、

今の言葉で言えば、非常にうざい、態度を見せるようになる。



自分の世界を持ち、友人との時間を大切にして、

どんどんとオトナの世界にめがけてゆく。



いい意味でも、悪い意味でも、男の子は離れてゆく、母親から・・

父親とのよい関係ができていれば、ケースは異なるので、

ここでは、触れないでおく。



核家族化が叫ばれてずいぶん時間が経過して、

核家族で済んでいれば、まだ良かったのだが、

その核家族の解体まで、現在進行している現象である。



男の子が、母親から巣立っていくとき、

母親は、周辺世界へのバイパスが数少ないとき、

現代の母親は、絶対的な「孤独」を始めて、体験することになる。



鮭は、卵を産むと同時に、死ぬ。

その他の種も、まずもって死ぬ。



だが、遺伝子を伝達した後、母親は人類史かつてないほど、

非常に長い時間を、それも今まで生きてきたと同じ時間を、

つまり、平均寿命が80歳以上になってしまった。



現代の男の子がまた母親を振り返るのは、

自分が社会に出てから、また、家庭を持ってから、

という時間を経過してからである。



つまり、簡単に言えば、中学生ぐらいから、

30歳前後もしくはそれ以上経ってから、

家族というものへと回帰するのである。



時間にすると15年以上は、急激に母親は

恐ろしいほどの「孤独」に悩まされることになる。



疲れたので、続きは次回に回す。