ロバート・パットナムが指摘したこと、
これは、我々大衆がとても「孤独」に
なってしまったことである。
なぜこんなにも「孤独」になってしまったのか、
それを考察してみたいと思う。
現生人類が誕生したのは、一万年以上
前のことである。
そのホモ・サイエンスは、言語能力を獲得し、
他の人類とは、一線をかくした。
その言語能力によって、人は血縁だけではなく、
緊密な地縁共同体を作り上げてきた。
その共同体のカタチは、地域によって、
独特であり、今も続いているところも多い。
歴史が示すように、様々な変遷を経て、
現代に至った。
都市部の現代人は、そうした共同体を
失いつつあり、もしくは、既になくなってしまった人々もいる。
なくなってしまった人々は、
生活保護やホームレス、果ては、自殺にまで、
追い込まれてしまっている。
人の営みの本質、無料で無償で、支えー支えられる関係、
この関係性を失ってしまっている。
そういう関係をたくさん持っている人々は、
少数であり、都市部の多くの日本人は、
無きに等しいといえる。
そこに、現代人の孤独の本質を見て取ることが、
可能であるように思う。
次回は、そこから掘り下げてみたい。