ジムを辞めずにこつこつ通っている

中学一年生の子がいる。



入りたての頃から、よく声をかけて、

仲良くしている。



ジムでも、やはり子供好きは

隠せない。



今日も、ありえない時間に来ていた。

たしか、3時ごろだった。



その前にも何度か、そういうことがあり、

怪訝に思っていた。



いつか、定期テスト前に来ていたので、

おいー、来週ぐらいテストやろ、だいじょうぶかー

と聞くと、よう知らんと答えて、へ、となっていた。



んで、今日、ちょいと話を聞くと、

なにやら、小学校から、がっこにいっていないよう。



ただ、がっこに飯を食いにいったりは、

している様子。



現在、中一であり、それも後半に差し掛かり、

授業についていけないから、

いっても、寝てるしかないから、いかないのだという。



まだまだ、あどけないかわいいらしさを

残してそう語る彼を見て、んーん、と唸った。



親はひどいものなのだろう。

ウチのきちがいほどではないにしろ、

普通にがっこに通うというルールすら守れない。



また、机にじっと座っていることもできない。

そんな彼に、現実はとても厳しくなっていく。



まだ、中一。

なんとか、手を打つことは出来るはず。



しかし、ジムの連中は彼を甘やかすだけ。



ボクシングに関しても、週3ぐらいで、

中途半端にしかやっていない。

ただ喧嘩に強くなりたいぐらいのモチベーション。



見ていて、あまりに心苦しい。

やはり、なにがしかの手を差し伸べて、

やろうと、フラフラのカラダで決めた。



だって、未来を捨てるには、

あまりに早すぎるではないか。