自分は、齢を経て、ずいぶん丸くなったと

自分を誇らしく思っていた。



でも、やっぱり基本的に短気なのは、

どこかへ逃げてしまう類のものではないようだ。



元々が、トラブルメーカーだけに、

いろんなトラブルが自分に降りかかってくる。



そういうときは、さっさとぶちぎれてしまったほうが、

楽だし、けりつけんのもはやい。



しかし、子供たちと触れ合って過す日々の中で、

自分は、どんどん丸くなっていっている、

と最近までは、思っていた。



どんどん許容する範囲が広がって、

自分の中身も膨らんでいっている、

そう感じていた。



しかし、どうもそれは違うようだ。



理不尽なことにはすぐ腹を立てるし、

異常に正義感が強いのも変わるはしないようである。



パニック障害になってから、もっと和やかになったかと

思っていたが、お薬ごときで、自分の気性は変えられない、

そのことが、最近、なぜかよく分かって悲しい。



相手が揉め事をおこさなければ、

何もしない平穏な人間である。



知り合いや友人が巻き込まれたりしなければ、

別に、義侠心にもかられない、穏やかな人柄である。



それなのに、いったん絡まれたら、

すぐに開き直ってしまうのは、

本当に悪い癖で、直さないといけない。



でも、パニック障害を患って、いつでも死んだら~~

という気持ちで、働いているので、

開き直り方も、たいへん激しくなったかもしれない。



また、海外でも、揉めやしないかと、

困っていて、ちょっと嬉しかったりする。