いつだったか、大阪府泉佐野市の市立泉佐野病院で、

激務などを理由に一斉退職する麻酔科後任を確保するために、

最高で年3500万円の報酬を雇用条件に提示していた。


自治体病院勤務医の平均年収は1427万円らしいので、

これは、カナリ危機的な事態を示している。

http://news.goo.ne.jp/article/hatake/life/hatake-20080321-01.html



すでに、医療システムは、崩壊の一途を辿り、

公的機関は、勤務医の献身的というよりも、

喜劇か悲劇かよく分からない状況で働いている。


時間拘束の長い医師には、タイムカードを

おしてはいけないというルールまで作られ、

勤務外労働を当然のように強いられている。


もちろん、上記の麻酔科医たちのように、

逃げ出すものも多く、腕のいいものたちは、

さっさと脱走している。


激務に見合う給料をとるよりも、

きちんとした雇用環境を整えてくれと、

組織から離脱する勇気のないものは、

願ってやまないだろう。


もはやこの状況では、中途半端な手直しでは、

どんどん悪くなる一方だろう。


しばらくは、激務に耐え切れても、

人はいつまでも先の見えない状況に、

肉体的にも精神的にも耐えうるものではない。


今は、おそらく本当に、日本が試練のときである。


医療だけではないが、早急に手を打たねば、

全面的に社会が融解を始めようとしている。


さて、アメリカのようになってしまうのか、

それとも、つぎはぎだらけのフランケンシュタインよろしく、

愛もなくなぜ作ったという混乱した形態で、

個別バラバラに拡散するのか、下方に収束してゆくのか、

それは分からない。


メディア側から、強烈なメッセージが出てこないのは、

彼らが権力構造の内部にいると仮定すれば、

行政側には、もはや打つ手がなくって、

ただ手をつかねて見ているだけという感じが否めない。



だって、ずいぶん時間が経過しているのだから、

一から練り上げたシステムの構築の構想が、

そろそろ出てきてもいいだろう。


それtも、意図的に、ただただ破壊し、

アメリカンスタイルに移行するべく、

承知のすけで、やっているとしても

別に不思議ではない感じがしてしまうのは、

オレだけだろうか。