近頃、なにやらスーパー銭湯なるものが、流行っているという。
それに、しきりに姉が誘ってくるので、
寝たきり老人のように、体調の回復を待っていても仕方がないので、
気晴らしに行ってみた。
姉の上の子は、今、浜学園の冬期講習に通っているので、
それが終わるのが3時だから、義兄を病院に向かえっていって、
それから、オレの事務所に一家でやってきた。
場所は、堺浜のあたり。
大型の店舗が並ぶその一角にあった。
土曜日の夜だから、ものすごい人だった。
大きな駐車場には、車がぎっしり。
スーパー銭湯とは、お風呂だけではなく、
さまざまな施設があるようである。
だから、食事をするところでも、2箇所。
エステや足裏など、いろいろなマッサージ。
と癒しの空間を売りにしているコンプレックス型の
商売を営んでいるようだった。
チビたちの目的は、お風呂、お風呂と騒いでいたが、
実は、飯屋さんが一番の目的だったよう。
特に、上のおでぶちゃんのほうが・・・。
なぜなら、そこは食べ放題のお店で、
体に優しい食材を使っていながら、
揚げ物系もおいてあって、なかなか美味しかった。
そこで、まずは腹を満たした後、お風呂に向かう。
お風呂といっても、ちゃんとした温泉で、源泉かけながしを謳っており、
そして、いろいろな種類のお風呂が用意されている。
戸外にもお風呂があったので、露天風呂まである。
座ったり、寝転んだり、電気ビリビリだったり、
ジャクジーあり、すべて入るのは、たいへん。
いろいろチャレンジしたが、すぐにのぼせてしまって、
思ったほど、長居出来ない感じだった。
う~ん、今はこんなものが流行っているのかと、
感慨深く思った。
個人の自営業者では、こんな施設を作れないし、
この施設内に店舗を入れてもらおうとしても、
地代家賃がかなり高いだろう。
人件費と併せると、利益率は厳しいと思う。
それにしても、この数年で経済活動が大きく展開し、
個人の自営業者は、ほとんど壊滅状態になったのかもしれない。
この人たちは、自民党の支持基盤だったので、
自民党は、こうした人々からの支持も軒並み失っていると思う。
グローバル化、新自由主義、規制緩和、いろいろと名称はあるにせよ、
緩和してはいけないところを緩和し、
規制しないといけないところを規制してこなかったのが、
コイズミ、並びに、竹中などの改悪のポイントではないだろうか。
本当に個人には厳しい時代になったものだと思う。
必ず組織に属さねば、生きていくことすら困難な時代になって、
これは、なにか哲学的に強力な理念が誕生せねば、
日本社会は、土台から突き崩されつつあるように思う。
しかし、危機のときこそ、新しい何かが生まれる要件が
揃うものであるので、この苦しい母胎から、まるでさかごのような
状況から、次のよりよき時代へつながるものが生み出される
といいなぁと思い、それをうっすら信じている。