戦争に勝って、選挙に負けたチャーチルにかわり、

登場したのは、アトリー労働党政権だった。


アトリー政権が現実となる前にできたベヴァリッジには、

3つの前提があった。

それは、児童手当の全額国庫負担・保険やリハビリの包括的サービス・

それに完全雇用である。


しかし、これには欠陥があり、徐々に修正していく。


この政権が確立した福祉国家に対し、

保守党はなすすべなく、産業の国有化には反対だったが

完全雇用の追求・社会保障の充実には同意せざるを得なかった。


戦後、イギリスは34年間、サッチャーが登場するまで

労働党も保守党も、福祉国家を目指し、完全雇用を追求し、

社会保障を拡大、国有化など政府は市場への介入を強めた。



この党派を超えた「合意の政治」を上記のように呼ぶ。


この一連の流れの中で、70年代の第一次石油ショック以降、

福祉国家の崩壊が始まる。


福祉国家を進めていったが故に、人の欲望にリンクしない

システムが出来上がり、また、非市場部門の発達を促し、

市場部門への魅力が減じていったといえよう。



保守党も人材が枯渇しており、ヒース・サッチャーとくると

もうコマがなくなっていったと思われる。

高坂先生などサッチャーをかなり低く評価されている。

が、サッチャーの悪口はしばらく後になる。



振り返って日本はといえば、そんなに社会福祉国家は

実現していないような気がする。

だって、それならテント暮らしの人がこんなに多く発生しない

はずだもの・・・。\(*`∧´)/


それにしばらく前は、小さな政府がコンセンサスだった。

福祉国家も実現していない、若者支援もしていない国で!

何が民間に出来ることは民間にだ!


ただ単に財界の要望に応じて、企業側に回す資本を

増やし、大衆から資本を奪っただけではないか。


バカたれが(゙ `-´)/


あかん、これはイギリス論だった・・・・・・。( ゜∋゜)



ぱくった本は、

「小さな政府」を問い直す(岩田規久男・ちくま新書)


あとは、いろいろと・・・・m(_ _ )m