あまり語りたくはないが、メディアが狂騒的に

報道している気がするし、結果的に次期首相をアベに

するために、極めて政治的に働きかけ、メディアを

ゆさぶって、世論を誘導しているなんて邪推も

してしまうので、すこし大人な意見をかきたいと

考えた。(ちなみにほとんどTVはみないが、

子供たちが不安がっていたのですこし話した。)

大人の歴史のテーマでもふれたが、

故高坂先生の意見は、以下のようなものだった。

「(前略)朝鮮半島の状況は今後十年から二十年の間

困難なものであり続けるだろう。われわれはそれに関わらなくては

ならない。(中略)われわれはできるだけグローバルな視点に立ち、

できるだけ国際機構を利用し、そのなかで外交を進めなくては

ならない。国際機構には限界もあるし、欠点もある。

しかし、いくつかの利点もある。そのうち重要なひとつは問題を

国際化し、過去において辺境地域ともいうべき――19世紀末の

極東はそうだった――地域において関係者が絞られ、対立が

明白になり、したがって妥協的解決が困難になって軍事力が

使われるという危険を小さくすることである。

この利点は日本にとってまことに大きなものではなかろうか。」

この優れた現実主義的視点に立つならば、

彼らの最近の動きは、極めて日本に有利に

働く状況が作り出されているということになる。

つまり、彼らの示威行動が国際世論の耳目を

集め、世界の目がこの極東に向くことで

私たちは、対立が絞られすぎず、おまけに被害者として

国際世論を喚起できる事態になりつつある。

これは、軍事力を使わずして、彼ら朝鮮半島の

自治能力の欠如をさらし、国際的に協力しての

安定をはかる動きが明確化する可能性が高まりつつ

あるということを意味する。

だから、安易なナショナリズムに走り、

「やられたんやから、倍にしてやりかえせ」

といった具合のメディアの誘導は、あまりに

見苦しい。

それなら、実際にお前らが戦争にいくのか?

と問いたい似非文化人、TVタレントが多いように思う。

自分は、実際に北朝鮮が日本に上陸作戦を

開始する動きが起こり、国が兵を募ればはせ参じる

気持ちでいるが、まあ、その前に38度線での戦闘が

先になるし、起こる可能性は極めて低い。

自分としては、ドイツが統合で苦しんだことを

かんがみれば、韓国にその経済的な力はなく、

中国にもない。

やはり、私たちの国もある程度、かの国の崩壊後

負担を覚悟しないといけない。

であるから、なるべく国際的に注目を集めつつ

緩やかに数十年かけて、溶解させていくしかないと

思われる。それが、一番かの国にも劇薬ではなく

周辺諸国にも被害の少ない道だと思っている。

なんといっても、一番怖いのは

安直なナショナリズム、国際世論の同意を得ない

ナショナリズムである。



推敲せず、アップしてスマソ。(//・_・//)