まず、デュアルシステムについて語る前に

教育制度の予備知識が必要なので、それから。


通常、6~15歳までが義務教育となっている。


しかし、グランドシューレ(基礎学校)を卒業した

11歳で、3つの選択肢が用意されている。


1) ハウプトシューレ


  11~15歳まで教育を受け、ほとんどが

  職人や専門労働者となる。


2) レアルシューレ


  11~16歳まで教育を受け、就職するか

  一部は専門の上級学校に進学。


3) ギムナジウム


  大学に進学するコース。

  11~19歳まで教育を受け、卒業試験に

  合格するとアビトゥーア(大学入学資格)

  を手にする。


これで、ハイ就職とは当然いかないので

デュアルシステムが介在し、機能してきた。


この3つのコースの卒業生は、基本的に

デュアルシステムを利用できる。


デュアルシステムとは、職業訓練の方式のことで

学生が、半分は学校で学び、半分は企業で訓練を

受ける。これは、国がかなり支えないと行えない。



実際、どう運営されているのかというと、

若者は希望する企業を見つけると、

「職業訓練契約」を結ぶ。この訓練、手当の費用は

企業もちで、職業学校は公立で無料である。


訓練の内容は、全国的に統一され、職種ごとに

規定があり、訓練を終了すれば最終試験を受ける。

合格すると、専門労働証明書が与えられる。


従来、日本にあったOJTに近いと思われる。

新卒を一括採用し、企業内訓練を施すことを

していたことを、国家ぐるみで行っている。


このデュアルシステムの恩恵を受けているものは、

若者の約7割といわれている。


このデュアルシステムは、変更を今余儀なくされつつある。

日本がこの数年、急速に北米化しつつあるのと同じ理由で。



話は変わるけれど、自分はいま、

「使い捨てられる若者たち」を読んでいる最中。

そして、北米の事情をふむふむと思っていまつ。



ふう、今日はこれぐらいで。ヽ(゜▽、゜)ノ


ぱくった本は、

「日本のニート・世界のフリーター」

(白石一郎・中公新書ラクレ)




麻子さんへ


お気を使わせてすいません。

僕は本に関しては、ひつこい性質なので

ず~と覚えていて、かならず本棚に飾ります。

話題になにか関心があることがありましたら、

お知らせください。かなり本は、読んでいるので

そのことについても書きたく思います。

北朝鮮問題なら、高坂先生の思考を借りることに

なりますが、ご希望なら書きます。

それと、敗戦後の日本のねじれを指摘した加藤典洋の

考えを借りて、私たちがどういう立場にあり、

そのねじれについても、書くつもりです。

別に、大学人ではないですが、

既存のメディアよりはましな意見がかけるのではないか

と思い上がっています。


私の健康面についても、心配いただき有難う御座います。

たぶん、大丈夫です。