もっと猫と仲良くなるためのデータ集。
今回は、『誰かに話したくなる「猫の毛柄トリビア6つ」』についてです。
≪以下転載≫
誰かに話したくなる「猫の毛柄トリビア6つ」
2020/9/15(火) 21:05配信 ねこのきもちWeb編集室
猫の毛の色や柄は、じつに多彩です。そんな魅惑的な猫の毛柄について、もっと知りたいと思いませんか? 毛柄のスペシャリストでもある写真家の石原さんに、「へぇ~」な雑学を教えてもらいました。
★1.もっとも野生の猫に近いのはキジトラである
©ねこのきもち
すべてのイエネコのルーツと言われている「リビアヤマネコ」は、現在も中近東などに生息するヤマネコの一種です。茶色に黒のしま模様のリビアヤマネコと、毛柄をつくる遺伝子の構成がほぼ同じなのがキジトラ。写真を比較すると歴然ですね。もっとも“祖先”に近い毛柄という意味で学術的に「野生型」とも呼ばれる柄です。
★2.白猫は、必ずしも一生真っ白なわけではない
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白い毛色の猫は子猫期、かなりの確率で、頭頂部に黒いブチ模様が見られます。これは通称「キトンキャップ」と呼ばれるもの。潜在的にある、ほかの毛柄の遺伝子が、期間限定で現れている状態なのです。成猫になるにつれ、自然に消えることが多いでしょう。
★3.真っ黒ではない黒猫がいる
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黒猫をよく観察すると、毛色が少し茶色がかっていることがあります。これは別名「チョコレート」色で、毛色を薄める遺伝子をもっていると、完全な黒い毛色にはならず、茶色っぽくなるから。光の加減によっては茶色に見えることもありますが、分類はまぎれもなく黒猫です。
★4.茶トラなどのオレンジ色はアジアに多く、グレーなどの淡い色はヨーロッパに多い
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オレンジの毛色が入った茶トラ(上写真左)などは、日本や東南アジアなどアジア圏に多いよう。この毛色をもつ猫はトルコ付近で突然生まれ、アジアを中心に増えたと考えられます。
グレーなどの全体的に淡い色の猫はヨーロッパに多いもの。ロシアのロシアンブルー(上写真右)などは、ヨーロッパのブリーダーによって誕生したと考えられています。
★5.正真正銘のサバトラの猫はじつは少ない
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1950年代に、海外から入ってきた猫と日本の猫が交配して、サバトラは誕生したといわれています。歴史が浅い分、同じ「しま模様」のキジトラや茶トラよりもかなり少数。毛柄が似ているキジトラと間違われがちですが、本物のサバトラはじつは少ないのです。
★6.ポイントは成長とともに色が濃くなる
▼子猫期
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▼成猫期
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ポイントの色の濃淡には温度が関係しています。母猫の胎内で温められているため、子猫は全身ほぼ真っ白な毛色で誕生。それが生後2週間頃から少しずつ色が付き始め、1才前後で本来の色に。成猫になってからも、夏は毛色が薄く、冬は濃く変化する猫もいます。
いかがでしたか。猫の毛柄って、実に奥深いですよね。秘められたヒストリーをひも解くと、より一層愛猫に近づけたような気がします。
参考/「ねこのきもち」2020年8月号「毛柄トリビア10」(監修/猫写真家、猫研究家 石原さくらさん)
撮影/石原さくら、栗林 愛、尾﨑たまき
文/犬神マツコ
※この記事で使用している画像は2020年8月号「毛柄トリビア10」に掲載されているものです。
ねこのきもちWeb編集室
~転載ココマデ~
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