もっと猫と仲良くなるためのデータ集。
今回は、『猫アレルギーの素朴なギモン11』についてです。
≪以下転載≫
猫アレルギーの素朴なギモン11
2020/4/26(日) 9:30配信 ねこのきもちWeb編集室
ひと口に「猫アレルギー」と言っても、そのきっかけや症状はさまざま。猫を飼ったことから発症した人もいれば、一緒に暮らすうちに症状が出なくなったという人も少なくありません。
猫アレルギーに上手に対処するには、猫アレルギーについてもっとよく知ることが第一歩。そこで、「ねこのきもちWEB MAGAZINE」に寄せられた猫アレルギーに関するギモンを、国立病院機構相模原病院臨床研究センター センター長・海老澤元宏先生と、東京猫医療センター院長・服部幸先生にお聞きしました。
★ギモン① 猫の数と発症は関係ある?多頭飼いは猫アレルギーなりやすいの?
猫が多いと室内の猫のアレルゲン(猫の毛などに付着しているアレルギーの原因物質)の量が増えるので、アレルギーを起こす可能性は高くなるかもしれません。すでに猫アレルギーを持っている方は、症状が出やすくなるでしょう。(海老澤先生)
★ギモン② 自分の両親が猫アレルギーを持っている場合、発症する可能性は高くなる?
アレルギー体質のスイッチが入ると、次の世代に引き継がれることは多いですが、アレルギー疾患の発症は遺伝的な要因に加え、環境要因も大きく影響します。両親が猫アレルギーを持っているからといって、子どもにもそのまま現れるとは限りません。(海老澤先生)
★ギモン③ 猫によって症状が出たり出なかったりするの?
猫のアレルゲンの量は、猫の年齢や種類で異なることが知られています。それが症状の強さに影響する可能性がありますので、猫によっては症状があまり出ないこともあるでしょう。(海老澤先生)
★ギモン④ 幼少期から猫を飼うと発症しにくいってホント?
「衛生仮説」と言って、幼少期から清潔すぎない環境(たとえば牧場など身近に動物がいる環境や、昔ながらの生活をしている民族)で育つと、アレルギーの発症が少ないことが知られています。ペットと幼少期から継続的に接触(室内での持続的な接触)があると、アレルギーの発症が少なくなる可能性はあるでしょう。
ただし、接し方(友人宅や実家でたまにペットと接触があるなど)によっては、逆にペットアレルギーを発症することもありますので注意が必要です。(海老澤先生)
★ギモン⑤ 猫と暮らすうちにアレルギー症状が出なくなることもある?
アレルギーの対策には、アレルゲンを避けること以外に、アレルゲンを症状が出ないように体に取り込んで慣らす「アレルゲン免疫療法」があります。
猫アレルギーに対するアレルゲン免疫療法はまだ確立されていませんが、猫のアレルゲンにさらされているうちに症状が弱まり、出なくなる可能性はゼロではありません。(海老澤先生)
★ギモン⑥ 猫アレルギーの検査方法は?動物病院で検査できるの?
猫アレルギーの検査は動物病院ではなく、人を対象とする診療所や病院などで検査を受けることができます。
少量の血液を採取してアレルゲンへの反応をみる検査が一般的のよう。検査内容や費用は病院によって異なる場合があるので、受診前に問い合わせてください。(服部先生)
★ギモン⑦ 換毛期など、特に症状が出やすい時期はある?
猫の換毛期には、アレルゲンの量が増える可能性があります。
その他、人間のほうの要因として、睡眠不足や体調不良(風邪、女性では生理前など)、また、花粉症を持っている人は花粉症の時期などに、いつもより強くアレルギー症状が出ることが知られています。(海老澤先生)
★ギモン⑧ “去勢手術をするとアレルゲンがやわらぐ”説はホント?
猫の種類や性別、年齢と猫のアレルゲンとは、関係がないと言われていますから、今のところこの説は間違いと言えるでしょう。(服部先生)
★ギモン⑨ 猫の抜け毛を少なくするためのシャンプー、猫に負担では?
猫のシャンプーに関する決まりはありません。シャンプー好きな猫もいますし、逆に極端に嫌がる猫もいて、一度でもシャンプーするとパニックになってしまい二度とできない子もいます。そういう猫にとっては負担になりますが、個体差が大きいため一概には言えません。猫と相談しながら、猫の様子に合わせるのが良いでしょう。(服部先生)
★ギモン⑩ もともとアレルゲンが少ない猫っているの?
猫によってアレルゲンの量に差はありますが、品種として少ないというデータはないようです。
ネットで流れている情報は「アレルゲンの量が少ない猫がいた」というものですし、研究されている数も少なすぎるため、品種を特定するデータとは言えないでしょう。(服部先生)
★ギモン⑪ 自分が猫を飼っていて、猫アレルギーの人に接する時の注意点は?
まずは自宅に猫アレルギーの人を招かないことです。
外で会う場合は、猫を飼っている人は洋服に毛がついていることが多いので、粘着シート(俗に言うコロコロ?)で毛を取ってから会うようにすると親切です。(服部先生)
いかがでしたか? アレルゲンの量が猫によって違うことや、子どもの頃から猫と継続的に接しているとアレルギー発症が少なくなる可能性がある「衛生仮説」など、初めて知ったこともあったのではないでしょうか?
ただ、アレルゲンの量が猫で異なるように、人間の猫アレルギーの症状も個人差が大きいものです。今はインターネットで購入できるアレルギーのセルフチェックキットなどもありますが、自己判断での対処は危険。気になる症状があるときは、まず皮膚科や内科、呼吸器科、アレルギー科などを受診してくださいね。
監修/海老澤 元宏先生
国立病院機構相模原病院臨床研究センター センター長
東京慈恵会医科大学医学部卒。
米国ジョンス・ホプキンス大学医学部内科臨床免疫学教室留学。
東京慈恵会医科大学大学院医学博士号取得。
2004年より国立病院機構相模原病院 臨床研究センター アレルギー性疾患研究部長、2020年4月より臨床研究センター長。
監修/服部 幸先生
猫専門病院 東京猫医療センター院長
北里大学獣医学部卒業。2005年よりSyuSyu CAT Clinic院長を務める。
2006年にアメリカの猫専門病院 Alamo Feline HealthCenterにて研修プログラム修了。
2012年、東京猫医療センターを開院。2014年より「JSFM(ねこ医学会)理事。
『猫を極める本 猫の解剖から猫にやさしい病院づくりまで 』(インターズー刊)他、著書多数。
文/かきの木のりみ(ライター)
ねこのきもちWeb編集室
~転載ココマデ~
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