私は喫煙者でしたが、もうタバコをやめて20年くらい経ったと思います。吸っていた頃に不思議に感じていて、それを今回調べてみました。
タバコ価格の変遷
セブンスターの価格推移
1969年 2月:100円
1975年12月:150円
1980年 4月:180円
1983年 5月:200円
1986年 5月:220円
1997年 4月:230円
1998年12月:250円
2003年 7月:280円
2006年 7月:300円
2010年10月:440円
2014年 4月:460円
2018年10月:500円
2019年10月:510円
2020年10月:560円
2021年10月:600円
私が最後に記憶してるのが太字の280円ですから、やめたのもその頃と思います。
タバコの害が唱えられた頃
たばこの害を提唱し始めたのは、1970年代からです。特に、1981年に日本の平山雄によって発表された論文により、世界で初めて受動喫煙の害が提唱されました。また、1978年から嫌煙運動が強まり、1997年に「厚生白書」において「生活習慣病」という概念が導入されてから、タバコが注目される社会になってきました。
国民健康増進法は、2002年(平成14年)8月2日に公布され、2003年(平成15年)5月1日から施行されました。
国がタバコを販売してるイメージを切り離す
日本専売公社から日本たばこ産業への移行は、1985年の4月1日に行われました。これは、日本のたばこ市場が海外メーカーに開放されるという背景があるとの名目ですが、実は、以前から肺がんリスクなどで、医療費の増加と税収を天秤にかけ、税の面では切り離さないが、見た目には健康を害するものに国が関与していないようにして、不健康なものは排除するという見せかけですね。要するに喫煙者が増えれば税収は増える、減れば医療費が減るという国にとっては、どちらに転んでも良いわけで、この頃から健康増進のためとタバコを無謀に値上げし始めますが、それはこのような背景があるからです。
タバコの税金の中身
たばこに課される税金は以下の4種類です
- 国たばこ税:製造たばこの製造者および販売者が納める税金。
- 地方たばこ税:都道府県たばこ税と区市町村たばこ税に分けられます。
- たばこ特別税:たばこに特別に課される税金。
- 消費税:商品やサービスの価格に含まれる税金。
- 国たばこ税:約23.7%、つまり約142.2円
- 地方たばこ税:約27.0%、つまり約162円
- たばこ特別税:約2.8%、つまり約16.8円
- 消費税:約9.1%、つまり約54.6円
長年の不満
実は、この中のたばこ特別税は旧国鉄の債務返済と国有林野事業の負債の穴埋めに使われています。要するに現在のJR各社の過去の借金の返済に充てられているという事です。しかし、ご存じの通り現在では、受動喫煙への懸念や吸い殻のポイ捨てなどのモラルの面、または国民の健康全体への意識の変化によって、電車内はもちろんのこと、ホームや駅内でも禁煙の動きが加速しています。
本来であれば、JR各社は喫煙者に過去の借金を背負わせている立場なのだから、気持ちよく吸っていただいて、莫大な税金を払ってもらうというのが本来の姿なのではと思うのです。
結論
私はタバコをやめて良かったと思うし、昔からタバコを吸うくせに食事中にタバコの臭いがすることが大嫌いでした、なのでタバコも食事をしてる人が居る場所では吸ったことがありません。現代の世の中で健康面や見た目、モラル、環境美化の観点からも喫煙者が減ることを願っていますし、そういう社会になって欲しいと思います。
しかし、この吸わせないくせに、喫煙者に旧国鉄の借金を背負わせる姿勢には納得できません。公共交通機関で吸えない様な社会情勢に移行するいま、タバコの税金の中身を見直して欲しいと思います。
※ 決して喫煙を推奨する意図の記事でありませんし、出来れば喫煙者のいない世の中を望んでいます。なおイメージ画像はオリジナルで著作権は放棄していません。