時代と共に、私たちの周りの多くのものの名前が変わってきました。それは単位であり、物質であったり、さらには一部の職業に至るまで、さまざまな分野で見られます。昭和世代の人にとっては「知らないうちに、呼び方が変わってたんだよなぁ~」という方も多いのでは?(笑)

 

 

 単位

  • ミリバール (mb) → ヘクトパスカル (hPa) 国際単位系(SI)における圧力の単位です。気圧を表す単位で、天気予報などで低気圧や高気圧の中心気圧の大きさを表すときに使われます。
  • ガウス (G) → テスラ (T) 磁束密度の単位である。 その名称はニコラ・テスラにちなむ。
  • レントゲン (R) → グレイ (Gy) 放射線によって物体に与えられるエネルギーを表す計量単位です
  • 馬力 (hp) → キロワット (kW) 馬力計算の元となる仕事率の国際単位。
  • カロリー (cal) → ジュール (J) 仕事、熱量、電力量の単位です。食品の場合は未だにカロリー表示だが、いずれジュールになるかも。
 

 

これらの変化は、主に国際単位系 (SI) の導入によるものです。SIは、世界共通の単位系として1960年に制定されました。それまでは、国や地域によって異なる単位系が使われていました。SIの導入により、単位の換算が容易になり、国際的な科学技術の交流が促進されました。

 

 

 物質

  • ベーターカロチン → ベータカロテン 人体の粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保ったり、視力を維持するために必要不可欠な成分です。また、抗酸化作用および免疫賦活作用などがあることが報告されています
  • サッカリン → サッカロイド 糖とペプチドを含む複合体です。1980年代には発がん物質の可能性があるとされていたが、人間に対する発がん性はないとの結論が出された。
  • 亜鉛華 → 酸化亜鉛 亜鉛の酸化物で、化学式は ZnO です。亜鉛華や亜鉛白とも呼ばれ、白色顔料として工業や化粧品、日焼け止め、医薬品などに使われています。
  • アスピリン → アセチルサリチル 酸代表的な解熱鎮痛剤のひとつで非ステロイド性抗炎症薬の代名詞とも言うべき医薬品
 

 

これらの変化は、化学的な知識の進歩によるものです。物質の構造や性質がより詳しく解明されるにつれて、より正確な名前が付けられるようになりました。また、安全性や健康への影響に関する懸念から、旧来の名前が変更されることもあります。

 

 

 その他

  • スチュワーデス → キャビンアテンダント(CA) 旅客機で乗客の世話をする職業です。 機内の接客業務や保安管理業務に従事し、乗客の快適な空の旅をサポートします。客室乗務員やフライトアテンダントと呼ばれることもあります。
  • 老人ホーム → 高齢者施設 高齢者が生活できる施設や住宅全般を総称するイメージです。
  • 郵便局員 → 郵便事業員 郵便局で郵便物の配達や集荷、営業活動、乗り物の点検などを担当します。郵便局の職員は国家公務員ではありませんが、国家公務員とみなして、国家公務員共済組合法を適用されます。
  • ジャスコ→イオン イオンの歴史は、1969年、岡田屋、フタギ、シロのローカル企業3社の提携をもとに「ジャスコ株式会社」が誕生したことに始まります。その後、提携・合併を繰り返し、イオンは国内外で300を超える企業が集まるグループへと成長しました。
 
 
これらの変化は、社会的な認識の変化を反映しています。女性の社会進出や高齢化社会の進展など、社会の変化に合わせて、より適切な名前が求められるようになりました。
 
 

これらの変化は、科学的な進歩や社会的な認識の変化を反映していますね。新しい名前は、より正確で、より包括的で、そして時にはより敬意を表していると感じます。

また最近では、NTTドコモ → ドコモ電子メール→Eメール→メールとか、スマートフォン→スマホとなったり、コンビニエンスストア→コンビニインターネット→ネットなどの短縮的変化などもあり、これらの変化を理解することで、私たちは過去から現在への移行をより深く理解することができるのではないかと思います。

 

 

みなさんが日々の生活の中で気づかないうちに変わっていったものを再認識するきっかけとなることを願っています。そして、これからも、私たちの周りで起こる変化に目を向け、それが私たちの理解や認識にどのように影響を与えるかを探求していきましょう。それが、私たちが進歩し、成長し、そして学ぶための鍵となるのです。

 

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